小学生が算数に取り組むうえでコツとなるのが読解力を養うことです。正しい計算をするためには、問題で何が求められていて、どのような情報を使用するのか理解しなければなりません。この記事では、小学生が算数を苦手になってしまう理由と、算数に取り組む際のコツについて解説します。読解力は算数だけでなく、5教科全体で求められるものであるため、ぜひ参考にしてください。
日常生活には数字が溢れている
私たちは、日常生活を送る中で、たくさんの数字に触れることとなります。多くの出来事、事柄、事象に数字が使われているため、算数や数字に対する苦手意識があると、日常生活でも困難が生じる可能性があります。
例えば、情報収集がうまくできない、相手に情報をうまく伝えられないといったことが考えられるでしょう。社会生活を送っていくためにも、算数をしっかりと学ぶことは非常に大切です。
算数が苦手になってしまう理由
算数に苦手意識を感じる小学生は少なくないと考えられます。ここではなぜ算数が苦手になるのか、その主な理由について解説します。
答えの理由を理解できていない
算数が嫌いになる理由の1つとして考えられるのが、なぜその答えになるのか理由がわからないというものです。答えの理由が理解できていない背景には計算が単なる作業となってしまっていることが挙げられます。
テストを受ける場合、スピーディーに計算を解くことは大切ですが、それと同じくらいなぜその答えになるのか理由を理解することが大切です。
間違えた問題の答えを見てもなぜそうなるのか理解できなければ「算数はわからない」となり苦手意識を抱くようになるでしょう。
中学生や高校生になると「証明」など、答えを導く理由が理解できていなければ解けない問題も出てくるため、小学生の段階から答えの理由を理解するように努めることが大切です。
シンプルな計算ミス
算数に対する苦手意識が生まれる理由の1つがシンプルな計算ミスが多いことです。国語の場合、解釈の仕方によって答えが複数あるケースもありますが、算数の場合は1つのみです。そのため、計算をする際にどこか1つでも間違えるとアウトとなります。
では、なぜ計算ミスをするのでしょうか。その背景として考えられるのが、問題文をしっかりと理解できていないことです。
計算問題であっても、文章や数字を読んで理解したうえで解かなければならないため、国語力や読解力は必要不可欠です。問題文の内容がわからないためにシンプルな間違いをするケースもよくあります。
小学生が算数に取り組むコツは読解力
先ほども触れているように、問題文を正しく理解していないために計算を間違えてしまうケースはよくあります。この点からも、小学生が算数に取り組むうえでは問題文を理解するための読解力が必要不可欠です。
「読解力」というと難しく感じるかもしれませんが、要は問題文を丁寧に読むことが大切だということです。
小学生が算数の問題を解く際、ちゃんと問題を読んでいないケースは少なくありません。例えば、一部の数字や文字のみを読んで、間にある「は」「の」「で」「を」といった文字を読んでいないこともあります。
このような場合、一部の文字を読み飛ばし、自分の中で勝手に問題文を解釈している可能性があります。小説などを読む場合はこの読み方でも問題ありませんが、算数の場合は文字を読み飛ばすことで、重要な情報が抜けてしまう恐れがあるため注意しなければなりません。
算数に取り組むのであれば、まずは一字一句抜け漏れなく問題を読むことが大切です。そして、その習慣を身につけるためには、問題文の音読がおすすめです。音読をすることで、問題文をすみからすみまでしっかりと意識することができます。
また、読解力は算数だけでなく、そのほかの教科にも通じるものであるため、5教科の底上げにもつながるでしょう。
読解力を養うためには
算数の問題を解くうえでは、読解力を身につけることがコツとなりますが、学校の勉強だけでは不十分である可能性も考えられます。そういった場合は、塾などの外部の教育機関の活用がおすすめです。
塾には大きく分けて集団指導と個別指導がありますが、1つ1つの問題を丁寧に解きたい場合は、個別指導塾が適しています。生徒のスキルやニーズに応じたカリキュラムを組んでもらえるため、自分にあった勉強ができます。また、間違えた部分であっても理解できるまで教えてもらえるため、答えだけ把握してその過程がわからないといったことにもなりにくいでしょう。さらに個別指導であれば、問題文の音読も取り組みやすくなります。
まとめ
今回は、小学生が算数を苦手になる理由や取り組む際のコツなどについて解説しました。答えの理由がわからない、シンプルな計算間違いをするなど、小学生が算数を苦手になる背景はさまざまです。問題文の情報を的確に把握することが問題を解くうえでは重要となるため、算数に取り組む際は読解力を養うことがコツとなります。問題文を読む際は、できるだけ音読するようにし、必要に応じて塾などでも勉強に取り組むようにしましょう。