受験しない小学生の中にも、学習塾に通う人は少なくありません。受験しない人が通う塾は主に学校の授業に関連したカリキュラムを展開しており、苦手克服や学校の成績アップを目的としている人たちを中心に利用されています。この記事では、受験の予定がない小学生でも学習塾に通うべきなのか解説します。塾を利用するかどうか迷っている人はぜひ参考にしてください。
受験しない小学生が通う学習塾とは?
塾というと、受験する人が通うものというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、受験しない人向けの塾も存在します。例えば、小学生などの子どもが学校の授業についていけなくなった時や宿題のサポートを受けたい時などに利用できる塾がそれに該当します。このような塾を補習塾といいます。
補習塾は学校の授業内容に応じた学習サポートを行ってくれる点が特徴です。授業の復習やテストに向けた準備などを行うため、学校の成績アップを狙いたい人にもおすすめです。また、受験をしない小学生=地元の公立中学校へ進学するということもあって、補習塾も地域に根ざしたものであるケースが多くなっています。
受験する人向けの学習塾
補習塾とは違って、受験する人向けの授業を行う学習塾もあります。それが進学塾です。受験を想定した勉強を行うため、学校の授業とは違う内容を勉強することも少なくありません。また、志望校に応じたカリキュラムを受けられる点も特徴です。受験に関するノウハウを知れたり、受験情報を集められたりと、受験予定の生徒にとっては大いに役立つでしょう。
受験しない小学生が通う学習塾のタイプ
補習塾と一言でいってもそのタイプはさまざまです。ここではどういった種類があるのか解説します。
集団指導塾
集団指導塾は学年ごとにクラス単位で学習するスタイルです。補習塾の規模にもよりますが、数人〜10人程度と学校のクラスよりも少人数で授業を行います。授業の時間や教科が決まっているため、スケジュールを立てやすいです。
個別指導塾
個別指導は1対1や1対2など講師が生徒に対して個別に指導できる状態で行うスタイルです。マンツーマンもしくは2人の生徒に対して1人の講師という形となるため、生徒は質問をしやすい点が特徴だといえます。また、個別指導であれば、個人のニーズや課題を踏まえたカリキュラムを設定できる点も魅力的です。
集団と個別の中間
こちらは、学習塾が開いている時間に生徒が訪れて、各自で宿題や勉強などを行い、教室内にいる1〜2人程度の講師が勉強のサポートを行うというものです。同じ時間に複数人の生徒が集まりますが、学習内容はそれぞれ異なっており、それに対して講師が教えることとなるため、集団と個別の中間となります。自習室に先生がいるとイメージするとわかりやすいかも知れません。
受験しないど小学生も学習塾に行くべきなのか
保護者の中には、「受験しないのに学習塾に行く意味はあるの?」と思う人もいるでしょう。自宅で毎日一定時間勉強しているといった場合は、無理に学習塾を利用しなくても問題ありません。一方で、家だと勉強に集中できない、勉強習慣はあるものの、どうしても理解できない部分がある、仕事の都合で親が勉強をサポートできないといった場合は学習塾の利用を検討してみてください。また、親が学習内容を理解して子どもに解説しているものの、なかなか子どもに理解してもらえないといった時も学習塾の利用がおすすめです。塾の講師は子どもに勉強を教えるプロであるため、わかりやすく噛み砕いて説明してくれるでしょう。
受験しない人が塾に通うメリット
ここでは受験しない人が塾に通うことでどういったメリットがあるのか解説します。受験しないのに塾が必要なの?と疑問に思っている方はぜひ参考にしてください。
学習習慣が身につく
塾では毎週決まった時間に授業があるため、学校や学校の宿題以外の勉強をやる習慣が身に付きます。塾の宿題があればそれもやらなければならないため、通塾日数にもよりますが、1週間の中で3〜4日は学校以外の勉強をするようになるでしょう。学校の授業以外で勉強をすることはこれから先の高校受験、大学受験などにおいても役立つものです。中学受験をしないとしても、この段階から勉強習慣を身につけられるメリットは大きいといえます。
学校の授業の理解度が深まる
補習塾の場合、学校の授業内容に沿ったカリキュラムとなっているため、学校の授業に対する理解度を深めることができます。例えば学校で習ったもののいまいちわからなかった部分を復習することで理解できるかもしれません。また、授業の予習を塾でしておくことで余裕を持って授業に臨めるでしょう。落ち着いて授業に臨めればさらに理解を深められるため、試験の成績アップも期待できます。
中学校でいいスタートを切れる
学校の勉強に対する理解が深まり、勉強習慣が身につけば、受験をしないとしても中学校でいいスタートを切れる可能性が高まります。中学校に進学すると授業も教科もテストも大きく変わりますが、勉強のベースとなるのは小学校で学んだことです。そのため、小学校での勉強をしっかりと理解しておくことがスタートダッシュを切るポイントだといえます。また、勉強習慣が身についていれば、中学校入学後も継続して勉強に取り組むため授業にもついていきやすいでしょう。
学校以外の友達ができる
塾には同じ小学校の生徒だけでなく違う小学校の生徒も通っているため、学校以外の友達を作ることもできます。ここで出会う人とは勉強を頑張る仲間として切磋琢磨できるのはもちろん、一緒に遊ぶ友達にもなり得ます。学力レベル別にクラスを分けるタイプの塾であれば、同じ学力くらいの友達と出会うことも可能です。塾=勉強をする場所と捉えている人が多いかもしれませんが、習い事の1つと考えれば新たなコミュニティに加わるくらいの感覚で通えるのではないでしょうか。
受験しない人が塾に通うデメリット
受験をしない人が塾に通うことはメリットだけでなく少なからずデメリットもあります。ここでは具体的にどのようなデメリットがあるのか解説します。
小学生だからこそできる経験の機会が減る可能性
塾に通うことで小学生だからこそできる経験を積む機会が減る可能性があります。例えば、放課後に学校で友達とスポーツをする、友達の家に行って遊ぶといった放課後の時間の使い方は小学生だからこそできるものです。また、夏休みなどの長期休暇中にも塾があると旅行などにも出かけにくいかもしれません。
勉強が嫌いになる
勉強の時間が多くなることで勉強嫌いになる可能性もゼロではありません。勉強がもともとあまり好きでない子どもにとっては学校以外でも勉強をすることが苦痛に感じると考えられます。そのような子どもが塾に通わされることになると勉強嫌いになってもおかしくないでしょう。
塾での勉強が適していない子どももいる
どういった環境での勉強がやりやすいかは子どもによって異なります。そのため、塾での勉強がやりやすいと感じる子どももいれば、自宅で1人で勉強する方がやりやすいと感じる子もいるでしょう。また、塾だと自分のペースで勉強できないためやりにくさを感じるかもしれません。このようなタイプの子どもであれば塾に通うことはデメリットとなります。
受験をしない小学生が学習塾を選ぶポイント
ここでは受験をしないものの学習塾には通いたいと考えている小学生やその保護者が塾を選ぶ際に押さえておきたいポイントを紹介します。
他の習い事をしているならオンラインの塾も検討する
スポーツや音楽など、すでに他の習い事をしている状態で塾に通う場合、スケジュールの両立が難しくなる可能性があります。そのため、そのような場合はオンラインの塾の利用を検討してみてください。オンラインの塾はインターネット環境があれば自宅からでも受講できるため、利便性が高いといえます。ただし、オンラインの塾は対面指導とは違って、生徒に対する直接指導や声掛けが少ないと感じられるかも知れません。そのため、塾に入る前に相談したり、体験したりすることをおすすめします。
塾への通いやすさ
自宅から通いやすい場所に塾があるかどうかも重要なポイントです。自宅から遠い場所にある塾は通塾するだけでも時間を要します。授業後に帰宅すると夜遅くになっているという可能性もあるでしょう。塾に通うだけで疲れ切ってしまい、学校で日中居眠りしてしまうなど、支障が出る恐れがあります。補習塾は地元に密着しているケースが多いため、まずは自宅周辺で探してみてください。
勉強が苦手な人は個別指導塾がおすすめ
勉強が苦手で学校の授業ではわからないところがあるといった場合は、個別指導塾がおすすめです。個別指導塾は、一人ひとりのニーズを踏まえてカリキュラムを設定してくれるため、苦手な部分に徹底的に取り組むことができます。個別指導塾で苦手を克服してから、さらなる成績アップを目指して集団指導塾に移るといったこともできるでしょう。
個別指導塾に興味のある方は、ヒーローズの利用を検討してみてください。ヒーローズは、個別学習塾を全国で250校以上展開しています。数が多いため、最寄りの塾を見つけやすいほか、1コマ1,000円から受講できるなど、経済的な負担も抑えられている点が特徴です。
中学受験をしないものの塾が向いている人
中学受験をしないものの塾の利用が向いているのは以下のような子どもです。
・勉強の習慣がなく身につけたい
・学校の授業で苦手な部分がある
・学校の成績を伸ばしたい
・勉強ができるようになりたい
これらの点に1つでも当てはまるようであれば、塾の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は受験をしない小学生が利用する学習塾について解説しました。受験をしない場合、受験対策に取り組む進学塾ではなく、学校の授業に関連する勉強を中心に行う補習塾に通うこととなります。補習塾は学校のカリキュラムに応じた授業を行うため、苦手克服や学校での成績アップを狙いたい人におすすめです。受験をしない場合でも、学習習慣を身につけておくことは中学生以降非常に重要であるため、学習塾でそのような習慣を身につけたいといった人にも向いています。