勉強に取り組む際に必要不可欠なのが、教科書やテキストなどの教材です。これらの教材は基本を学ぶうえで重要な役割を果たしてくれます。一方で「教科書の活用法がわからない」「教科書を使った勉強の仕方がイメージできない」といった方もいるでしょう。そこでこの記事では、教科書やテキストを使った勉強方法について解説します。受験を控えている方だけでなく、普段の勉強にも活用できる方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
学習指導要領の改定による教科書・テキストの入れ替わり
教育課程における基準である「学習指導要領」の改訂が、2017年・2018年に行われ、2020年より順次改訂が実施されています。小学校での実施は2020年度からはじまっていますが、中学校では2021年度から、高校では2022年度の入学生より実施と、今まさに変化の最中にあるといえるでしょう。
そして、学習指導要領の改訂に伴い、各学校で使用される教科書やテキストも入れ替わるタイミングを迎えています。そのため、教科書などが入れ替わるこのタイミングで、改めて教材をどのように活用するのか、その勉強の仕方をおさえておくことは非常に重要です。
教科書やテキストを使った勉強の仕方
ここでは、教科書やテキストを使ってどのように勉強するのか、その方法について解説します。いたってシンプルで、今すぐに取り組める方法を取り上げているため、ぜひ参考にしてみてください。
1冊の教科書・テキストを何度も読む
教科書の内容を知識として自分の中で定着させていくためには、反復すること、つまり何度も読むことが欠かせません。
「読むだけ」で勉強になるの?と思う方もいるかもしれません。確かに1回読んだだけでは、ほとんど理解できないままで終わってしまうでしょう。この方法のポイントは「何度も」読むことにあります。
1回目は、内容を俯瞰しながら最初から最後まで読みます。読むだけでも大変かもしれませんが、とにかく1ページも飛ばさずに読んでください。この際、わからない部分などがあっても入念に読み込む必要はありません。
その後2回目、3回目と同じように読んでいきます。複数回読んでいくと、最初のうちはイマイチわかっていなかったことでも、少しずつ理解度が深まっていくはずです。また、読む時間も最初に比べてスムーズにできるようになるでしょう。
「教科書をすべて読むのは大変」「時間が確保できなさそう」といった場合は、教科書の章単位で何度も読むといった方法もできます。
教科書は基本的に1冊を使用する
勉強中の方の中には、ついついたくさんの教科書やテキストを購入してしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし2冊以上の教科書を使用すると、読む内容が多くなるほか、情報量が多くなりすぎて理解が十分にできなくなる可能性があります。そのため、教科書やテキストを使って勉強する場合、1冊に絞って徹底的に取り組んでください。そのうえで「1冊はもうマスターした」といった場合に2冊目を用意しましょう。1冊目をしっかりと理解できていれば、2冊目以降は初見でもスムーズに理解できるようになるはずです。
問題集を適宜活用する
勉強を行う場合、インプットとアウトプットをそれぞれ行わなければいけません。
ここでいうインプットとは、教科書を読むことです。読み込むことで、情報や知識を頭の中にインプットしていきます。
一方で、覚えた情報はアウトプットすることでより自分の中に定着させることが可能です。覚えたことをアウトプットする場としては、問題集が利用できます。学んだ内容について問題集を解くことで自分の理解度が把握できるでしょう。もし間違えている箇所があれば、理解が不十分であると考えられるため、再び教科書に戻って当該箇所を繰り返し読むようにしてください。
問題集を選ぶときのポイント
問題集を選ぶ場合、闇雲に選ぶようなことは避けてください。選ぶ際のポイントは、問題集の種類を理解しておくことです。
問題集には、大きく分けて「教科書準拠版」と「標準版」の2種類が存在します。
教科書準拠版とは、その名の通り教科書に対応した問題集であり、教科書で学んだことを確かめる際などに活用できます。
一方の標準版とは、教科書の内容に必ずしも沿っているわけではありません。各学年に応じた学習内容が盛り込まれている点が特徴です。「自分の苦手な箇所を克服したい」など特定の目的を持っている際などに活用できます。
基本的には、教科書準拠版を使って基礎固めを行うのがおすすめですが、必要に応じて標準版も使用するなど、自分にあったものを選んでください。
まとめ
今回は、教科書やテキストの使い方について解説しました。教科書等を使って勉強する場合、何度も繰り返し読むことが重要です。教科書の内容がしっかりと理解できたら問題集などで知識の定着に取り組みましょう。