社会科系の科目を勉強するとき「社会は暗記科目だから簡単」と思っている人は多いのではないでしょうか?確かに社会は覚えることも少なくありませんが、それだけで高得点が狙えるわけではありません。この記事では、社会の勉強の仕方について解説します。社会で思ったように得点が取れない人、社会が苦手な人、そしてそういったお子さんをお持ちの保護者の方はぜひ参考にしてみてください。
社会は暗記だけで対応できる強化ではない
一見すると、社会は暗記教科のように思えます。確かに社会は暗記しなければならない事項が少なくありません。しかし、近年では暗記だけでは点数が取れなくなってきているケースも見られます。
一問一答のように、単語を答えればいい問題もある一方で、細かい部分の知識や相互関係などが問われる問題、関係性を理解していなければ応えられない記述問題などもあります。
このような問題に対処するためには、できごとを抽象的に覚えるだけでは不十分で、実態を的確に把握しておく必要があります。
どんな問題が出る?
では、暗記だけでは対応できない問題にはどのようなものがあるのでしょうか?
一例ですが、地図や年表、さらには統計といった各種資料を参考に、できごとを多面的、多角的に考察し表現するスキルが問われる問題があります。
また、「●●についてメリットを考えなさい」「●●のデメリットを考えなさい」など、できごとや施策などに対する意見を記述する問題も見られます。
このような問題はただ単語を暗記するだけでは対応できず、その背景や原因などについても理解しておく必要があります。これらの部分を理解していないと、知識として活用することはできません。
社会の勉強の仕方のポイント
ここでは、社会の勉強をするときのポイントについて解説します。暗記を中心に勉強していた人はぜひ参考にしてみてください。
まずは教科書で基本を理解
勉強する上では、基本を理解しているかどうかが非常に重要です。そのため、まずは教科書を使って基本の理解に努めましょう。教科書を読みながら内容を理解し、わからない用語があれば調べていきます。全体の流れや内容が大まかにつかめたら、関係性や細かい用語などを確認し、知識の定着を目指します。
つながりや背景を意識しながら覚えていく
社会では覚えることは確かに重要ですが、たた覚えるだけでは不十分です。覚えたことに関しては、どのような時代に起きたのか、どの地域で起きたのか、誰が起こしたのか、といったつながりを理解することが重要です。
例えば、歴史はできごとや人物名など覚えることが少なくありませんが、これらは独立しているわけではありません。できごとの背景にはそれを起こした人物がいて、その人物にはつながりの深い別の人物がいる、といったようにつながりがあります。
また、地理の生産量を覚えるときも、ただランキングを覚えるのではなく背景を理解することが大切です。例えば群馬県は、こんにゃくの生産量が多い県として有名ですが、その背景には、群馬県がこんにゃくの品種改良に取り組み成功を収めていること、そしてこんにゃくの栽培に適した土壌があることなどが挙げられます。
このようにつながりや関係性まで踏まえて学んでいけば、より知識として定着させやすくなるでしょう。
ニュースや新聞を見る
社会で扱う問題は時事問題にも関連しているものであるため、ニュースや新聞を見ることも勉強になります。世の中で起こっていることにも興味を持ち、理解していれば教科書で関連するできごとや施策などが出てきても理解しやすいでしょう。
アウトプットをする
勉強はインプットとアウトプットをセットで行いましょう。例えば歴史を学んでいて、ある時代の成り立ちについて学んだとします。このとき友人や知人、家族などに学んだ内容を説明することで、自分が本当に理解できているか把握することができるでしょう。そこで説明がうまくできなかった部分は理解が十分でないということになるため、再度勉強してみてください。
マンガを活用する
社会の中でも歴史を勉強するときは、図書館などで読める歴史漫画を活用しましょう。歴史漫画は、登場人物の関係性やストーリーが理解しやすく、また漫画形式なので無理なく読み進めることができます。もちろん、歴史以外でも漫画を活用することで、理解の手助けとなるでしょう。
漫画というと勉強の大敵、というイメージがあるかもしれませんが、子どもが無理なく取り組むことができ、継続しやすいツールであるため、ぜひ活用してみてください。
まとめ
今回は社会の勉強の仕方について、そのポイントを解説しました。社会=暗記と思っている人も少なくないかもしれませんが、暗記だけで試験や入試を突破するのは難しいでしょう。社会のできごとにはつながりや背景があるため、勉強の際にはただ単語を覚えるのではなく、その背景のできごとなどにも目を向けてみてください。