「子どもに勉強をしてほしいのに、勉強ができない」と悩んでいる保護者の方は意外と多いのではないでしょうか?勉強ができない、といってもできない理由は様々です。そこで今回は子どもが勉強できない理由について解説します。あらゆる視点から勉強できない理由を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
◆勉強自体ができない人
まずは、勉強ができない人の中でも勉強そのものに取り組むことができない人の特徴について解説します。
▼勉強の面白さがわからない
勉強をすることの面白さや楽しさを感じていないため、勉強をするモチベーションが生まれず、勉強ができないというパターンです。
このような場合、わからなかったことが理解できた、など勉強での成功体験を積み重ねることができれば勉強をするのが楽しくなり、勉強にも積極的に取り組んでくれるようになるはずです。
勉強ができない人の中には「勉強はしなければいけないもの」と考えている人もいるかもしれませんが、面白さや楽しさを感じられると、しなければいけないものから、したいものへと変わってくるでしょう。
▼勉強の目標がない
勉強をする目標がないためにやる気が出ず、勉強ができないというパターンです。
例えば「勉強をして第一志望の高校に入る!」という目標があれば、目標を達成するために必要な勉強がわかってくるので、勉強にも取り組みやすくなります。
一方で目標がなければ、何を勉強すればいいのかわからないため、勉強に取り組みにくくなってしまいます。
将来の夢がある場合は、その夢に関連づけた目標設定を、特にない場合は小テストで良い成績を残す、など身近なところでの目標設定を行うことで、勉強に取り組みやすくなるでしょう。
▼家で勉強する習慣がない
子どもが勉強できない背景には、そもそも家庭学習の習慣がない可能性があります。自宅に帰ってきて教科書やノートを開かない、宿題すらしない、といった状態では勉強することはできないでしょう。このような場合、保護者の方が勉強する習慣を作るサポートをするのも1つの方法です。例えば、遊びに行くのは宿題を終えてから、といったルールを作ると、子どもは勉強をしなければいけなくなります。最初のうちは嫌々勉強をするかもしれませんが、継続していくうちに習慣となり、帰宅してすぐに勉強に取り組むようになるでしょう。
◆勉強はするけど、うまくできない人
続いては、勉強に取り組んではいるものの、うまくできない人の特徴について解説します。
▼何がわからないかわからない
勉強ができない理由の一つに、そもそも何がわかっていないか把握できていないケースがあります。
極端な例ですが、国語ができないのは文章から背景などを読み取るのが苦手なのではなく、漢字が苦手で読めないからといったものです。
何がわからないのかがわからないと、何を勉強すれば良いのかもわからないため、勉強を思うように進めることができません。
このような場合、まずは勉強の1つ1つの要素を分解して何がわからないのかを把握するところから始めるようにしましょう。
▼やることを決めずに勉強している
勉強をする時に、何をするのか、どのくらいの時間するのか、など具体的な計画を立てずに取り組んでしまうと、効率よく勉強をすることができません。
例えば、何時まで勉強をするのか決めていないと、だらだらと勉強をしてしまったり、休憩時間が長くなってしまったりする可能性があります。
一方で時間を決めて勉強するようにすれば、「○時までは数学をして○分休憩、そのあとは英語の宿題を○時までに終わらせる」というように、具体的に何をいつまでするかが決めやすくなり、勉強もやりやすくなるでしょう。
▼家庭での学習環境が悪い
自宅で勉強をしようとする時に、例えばテレビがついている、スマートフォンが近くにあるなど勉強の妨げになるようなものが近くにあると十分な勉強ができない可能性があります。そのため、子どもが勉強に取り組む際は学習環境を整えるようにしましょう。
▼答えを丸暗記する
答えの暗記は一見勉強をしているように見えるかもしれません。確かに暗記をすることが大切な科目もありますが、丸暗記だけでは、応用問題などが出てきた時に対応できない可能性があります。答え合わせをするときは、答えの意味を考えるようにしましょう。「なんでこの答えが導き出されているのか」「この答えを出すために使われた公式はなんなのか?」などを考えるだけでも勉強の効果は大きくなるはずです。
まとめ
今回は「子どもが勉強できない理由」を、勉強自体ができないケースと勉強はしているもののうまくできないケースに分けて紹介しました。保護者からしてみると、子どもが勉強できていないと不安や焦りを感じてしまうかもしれませんが、まずはなんで勉強ができないのか、その理由を考えるところから始めてみてください。