学生の皆さんにとって春休みの到来は、待ちに待ったものではないかと思います。しかし、保護者の中には、
- 新学期に向けて春休みにしっかりと勉強してほしい
- 1年間の基礎を復習し直して新学年への準備をしてほしい
- 春休み期間中も日々の学習習慣を維持してほしい
「新学期に向けて春休みにしっかりと勉強してほしい」と思う人もいるでしょう。そこで、今回は新学期のスタートダッシュを成功させるためのポイントを紹介します。中学1年生から3年生まで対応できるものなので、受験生の保護者の方はもちろん、新中学生の保護者の方もぜひ参考にしてみてください。
◆春休みの位置付けとは?
春休みは、子供にとっては待ちに待った長期休みの1つですが、勉強面で言うと、1年間の総復習と次の1年間の予習を行う準備期間でもあります。
特に下記のように感じている生徒さんが多い印象です。
- 分からないままになっている部分がそのままになっている
- 不安な部分が残ったまま新しい学年に進んでしまうと、新学期の勉強につまずいてしまう
- 自分では答えを見ても分からない問題が多く、どこから手を付けて良いのか分からない
一方で春休みにそういった部分を解消しておけば、新学期の勉強にもスムーズに入っていけるはずです。つまり、春休みの取り組み次第で、新学期になった時の学力に違いが出てきやすいということです。
春休みに復習や予習がしっかりとできていれば、新学期最初の定期テストでいい成績を残せるかもしれません。そうなればさらに勉強や受験へのモチベーションも高まっていくはずです。
新学期のスタートダッシュを成功させるためには、春休みのうちに勉強の助走を始めることが大切になります。
◆春休みを過ごす時のポイント
新学期のスタートダッシュを切るためには、春休みをどう過ごすかが重要です。続いては春休みを過ごす際のポイントについて解説します。
▼春休み中の学習スケジュールを立てる
春休みに入る前に春休みの学習スケジュールを立てるようにしましょう。春休み中に何を勉強するのか、1日どのくらいの時間勉強するのか、などスケジュールがあればその日の過ごし方が決まってくるため、無駄な時間を過ごさなくて済みます。
一方で、いきなり春休み中の全ての期間のスケジュールを立てるのは大変なので、最初は1週間分のスケジュールを立てるところから始めてみてください。
また、もちろん勉強以外にも部活や友達と遊ぶ時間などもあると思うので、1日の中で勉強にどのくらいの時間が割けるのか、把握しておくと計画が立てやすくなります。
ちなみに、学習スケジュールを立てることは新学期が始まってからも有効なので、今のうちに習慣づけておくことをおすすめします。
学習スケジュールを立てるときのポイント
- 先に睡眠時間や食事時間など必要時間を書き出し、残った時間の中で計画を立てる。
- 毎日〇時間という目標も良いが、日によっては時間が前後しても構いません。大切なのは毎日コツコツと行うことです。
- はじめは自分に合ったペースで組んでいきましょう。慣れてきたら徐々に増やしていくのがオススメです。
▼生活リズムを整える
学校のない春休みは生活のリズムが乱れがちです。意識していないと、いつもなら早起きしていたのに、休みに入った途端夜更かししてお昼に起床する、なんて生活になる可能性もあります。
春休み中ずっと昼夜逆転生活を送っているといざ新学期が始まってもなかなか生活リズムを取り戻すことができません。そうなると、午前中の授業では頭が働いてくれないため、授業についていけなくなる恐れもあります。そのため、出来るだけ春休み中も学校がある時と同じくらいの時間に就寝、起床するようにしましょう。
- 毎日の就寝時間と起床時間がなるべくずれないようにしよう!
- 食事の時間はなるべく規則正しく、食事内容にも気を付けよう!
- 就寝前のスマホやテレビの視聴は脳を覚醒させて睡眠の妨げになります!控えるのがオススメです。
▼春休みの勉強はまず復習から
春休みに勉強を行う場合、まずはそれまでの1年間で学んだことの復習から取り組むようにしましょう。特によくわからないままで終わった部分があったりテストで解けなかった部分があったりする場合は、新学期が始まるまでに理解できるようにしておきたいところです。
新学期のスタートダッシュを成功させるには、新学年の勉強を予習しておきたい、と考える人もいるかもしれません。しかし、新学年の授業はそれまで習ったことをベースに進んでいくため、ベースとなる部分をしっかりと固めておくことが非常に重要となります。
もし復習を行なってもまだ余裕がある場合は、新学年の勉強の予習に取り組んでみてください。
▼春期講習の受講も1つの選択肢
春休みに勉強に定期的に取り組みたい、生活リズムを整えたい人にオススメなのが春期講習の受講です。
- 決まった場所、決まった時間に講習に行く習慣が作れる
- 個別指導では自分に合った場所からのやり直しまたは予習からも始められる
- 科目や授業時間も一人ひとり個別に計画を立てていくことができる
学校がない期間でも講習があれば、決まった場所・決まった時間に講習に行くという生活習慣ができるので生活リズムも整えやすくなります。また、学習塾にもよりますが、春期講習では全科目の受講も可能なほか、生徒に合わせて個別のカリキュラムを組めるケースもあります。そのため、1年間の復習をしたい、苦手を克服したい、といった人にもぴったりです。
「春期講習に通うと新学期が始まってからも通い続けないといけないのでは…?」と思う人もいるかもしれませんが、春期講習のみの受講ができる学習塾も存在します。
受験生となる中学3年生は受験勉強のスタートを切るタイミングに、中学2年生は、1年生の勉強の復習と次の定期テストに向けた準備に、そして中学1年生は小学校からガラッと変わる授業に対応するための準備に活用可能です。
まとめ
新学期のスタートダッシュを成功させるためには、春休みの過ごし方が重要です。勉強でつまずいた部分やわからない部分がある場合は、春休みのうちに解消するようにしましょう。また、学習塾が行う春期講習の受講も選択肢の1つとなるため、自分だけで学習スケジュールを立てる自信がない、生活リズムが乱れそう、といった場合は利用してみてもいいでしょう。