夏休みの宿題といえば、定番の一つに「作文」がありますね。最近では、読書感想文でなくても、人権作文や税金に関する作文を書く人も多いようです。
その中でも、読書感想文は頭を悩ませる宿題の一つではないでしょうか。
まずは本をしっかり読むこと。読んでないのに感想を書くことはできません。映画化した作品を、映画の感想で済まそうとしても、原作と違う部分も多いです。去年も作文のポイントを書きましたが、参考にしてみてください。
ポイントは、「自分の経験」を入れることです。
スポーツ選手などが書いた自伝。これがとても書きやすいです。
なぜなら、筆者の少年時代を自分の経験と重ね合わせることができるからです。
野球選手やサッカー選手などの挫折経験、怪我に泣いた何年間など、自分も同じような経験があれば、そのことを書いていくことができます。また、スポーツ以外でも、これまで自分がしてきたことの経験を結びつけ、そしてその時に「何を感じたか」が大切になってきます。過去の経験でなくても、日ごろの行動での経験なども使えます。たとえば、「主人公は調子にのりすぎて、欲張ってしまい、結果全てを失ってしまった」などといった経験は、よくある風景ではないかと思います。他にも、「情けは人のためならずといった言葉は、よく父が口にする言葉です」といった入り方から話を膨らましていくこともできます。
もうひとつのポイントは、「もしも自分がそうだったら」と考えることです。
挫折をどのように乗り越えてきたか、苦しい経験があるからこそ今がある、ということが非常に多く書かれています。
もし自分が同じ立場だったら、どうしていたのだろうか・・・とイメージしてみることも大事になります。
小説文では、登場人物になりきってみることも大事です。
一般的な考え方をする人物より、ちょっと変わっている人や相当頭の切れる人物はよく出てきます。この場面でこういうことを言うのか・・・。と思えば、なぜそんなことを言うのか、と考えてみましょう。
読書感想文は、あくまで本そのものの感想を書くのではなく、その中に「自分」をどう入り込ませるかを考えましょう。
教育
2019.08.05
読書感想文
目次