もし、今の学力のまま小さいころに戻れたら・・・なんて思ったことはありませんか?
漫画「ドラえもん」にあるお話です。過去の時代にタイムスリップしたのび太君。記憶は今のままで、過去の体にもどります。幼稚園児なのに頭は小学生ですから(ただし小学2年生程度)自分の名前も漢字で書けるし、スポーツでも大活躍。テストはいつも100点。夢のような生活を過ごします。
そんなある日、夜一人でトイレに行くのび太君の前にドラえもんが。元の世界に戻ろうというドラえもんですが、のび太は今の世界がすっかり気に入ってしまっています。
そこでドラえもんはタイムテレビを取り出し、のび太君がこのまま成長するとどうなるかを見せてくれます。
しばらくは夢のような生活が続きます。しかしもともと2年生レベル。勉強のやり方がわからないまま成長してしまうので、学年があがるにつれて成績がどんどん悪くなってしまいます。結局今より悪くなってしまうことがわかって、元の世界に戻る・・・というお話です。
勉強はほとんど解けてしまうでしょう。だから苦労することがないんです。苦労を知らないまま育ってしまうんです。叱られることもほとんどないでしょう。結局、楽な道をずっと進んでいくことになるんです。何も学習できないんです。だからその先の困難を乗り越える力が身につかないんです。
できないことをできるようにする力を身につけることこそが勉強なんです。