多くの学校では、6月後半ごろから1学期の期末試験の返却が始まります。テストが返却されたときは、テスト直しをしっかりと行うことが大切です。そこでこの記事では、テスト直しを行う目的や具体的なやり方、コツを紹介します。どのような点を意識してテスト直しをするのか、逆にやってはいけないことはなんなのか、といった点を解説しているためぜひ参考にしてください。
テスト直しを行う目的
テスト直しを行う際はただなんとなく行うのではなく、なぜするのか、その目的を確認することが非常に重要です。テスト直しを行う目的は、自分が何を理解していないのか、どういった間違え方をしているのか把握する点にあります。
「テストで間違えた」と一言でいっても、単語や公式を覚えていないのか、ケアレスミスをしたのか、そもそも解き方がわからなかったのか、などさまざまです。
テスト直しをすることで、具体的なミスの種類が明らかになるため、そこから自分の弱点や苦手な部分を把握し、克服に向けた取り組みをスタートすることができます。
テスト直しでやってはいけないこと
テスト直しをする際には、やってはいけないことに注意しなければなりません。具体的にどのようなことをやってはいけないのか解説します。
テスト直しをせずに次に進む
テストが返却されたにも関わらず、自分の点数だけ確認して、間違えた箇所を確認しないケースは少なくありません。
テスト直しをしないまま次に進んでしまうと、次回のテストでも同じようなミスをする可能性があります。例えば、英単語のスペルを間違えている場合、次回も同じスペル間違いをするかもしれません。見直しをするだけで防げるミスもあるため、成績アップを実現するためにも、テスト直しは必ず行うようにしましょう。
正解をチェックするだけ
間違えた箇所の正解がなんだったのかチェックするだけの人も多いのではないでしょうか。正解を見たときは「あ、なるほど、そういうことか」と思うかもしれません。しかし、実際には答えを見てわかったつもりになっているケースが多いため、正解をチェックするだけでなく、なぜその正解になるのかという部分まで確認する必要があります。
また、間違いに対して赤ペンで正解を書き込む人もいますが、書き込むだけでは答えを書き写しただけであるため注意してください。
返却から時間があいてしまう
テスト直しはするものの、テストが返却されてからしばらく時間があいてから行う人もいます。時間があいてしまうと、テスト直しをすること自体が面倒になってしまう恐れがあるほか、どのような問題だったのか、どのようにして解くのか忘れてしまっている可能性もあります。テスト直しをする場合、できるだけテストが返却されたその日のうちに行うことがポイントです。直している最中にわからない部分が出てきたときは、すぐに先生に質問するなどして理解するようにしましょう。
テスト直しのやり方とコツ
テスト直しをする際は、いくつかのコツを押さえておくことが大切です。ここでは具体的なやり方とコツを5つ紹介します。
ミスの理由を考える
先ほども触れていますが、テスト直しをする際はなぜ間違えたのか、ミスの理由を明らかにすることが大切です。どの問題をどのように間違えているのか考えることで、自分のミスのパターンがわかるかもしれません。また、ミスの理由を考えるのと同時に次回のテストで同じ間違えをしないためにはどうすればいいのか対策を考えることも忘れてはいけません。
反復する
間違えた問題は、参考書や問題集などの似た問題を繰り返し反復することが大切です。間違えた理由や正解を導くための方法を理解しただけで終わると知識が定着していない可能性があります。同じような問題を繰り返し解くことで、より理解を深めることができ、知識としても定着するでしょう。
理解が不十分な場合は正解していても解き直す
テストの問題によっては正解しているものの、勘で解いた問題やよくわからないものの正解していた問題など、理解が不十分なケースもあります。そのような問題はたとえ正解しているとしてもやり直しするようにしましょう。
正解していたとしても、理解が足りていないケースもあるため、テスト直しをする際は、間違えた箇所だけでなく問題全てを一通りチェックする必要があります。
勉強への姿勢を振り返る
間違えた問題をチェックすることに加え、テストまでの勉強方法も振り返っておきましょう。勉強への取り組み姿勢や授業の受けかたなど、根本となる部分に大きな問題があると、次のテストでも同じような間違いをする可能性があります。
・テスト週間中にスマートフォンを触り過ぎていなかったか
・勉強の振り返りをしようとしたもののノートが見にくいことはなかったか
・苦手科目の勉強もしっかりとしたか
・規則正しい生活を心がけていたか
例を上げるときりがありませんが、自分の取り組みを振り返り、改善することも大切です。
誰かに教えてもらう
テスト直しを一人で行う場合、どうしても理解できない問題が出てくると対処しようがありません。そのため、他の誰かに教えてもらうことも有効です。
友人や家族に教えてもらうこともできますが、おすすめは塾に通うことです。塾の中でも、個別指導塾であれば生徒の要望に応じた授業を行ってくれるため、テストで分からなかった部分を解説してもらうこともできます。
また、定期的に塾に通うようにすることで、学校以外でも勉強をする習慣が身につく点もおすすめするポイントです。テスト直しをしっかりと行いたい、次のテストは高得点を目指したいといった人はぜひ、通塾を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、テスト直しのやり方やコツについて解説しました。テスト直しは、自分がどのような間違いをしているのか、その原因や傾向を把握し、次の試験に備えるために行います。ただ答えをチェックするだけでなく、なぜその答えになるのか、自分はどこで間違えたのかといった点まで把握することが大切です。まあ、一人で行うのではなく、塾に通うなどして他の人のサポート受けながら行うこともポイントとなります。