中学生が勉強する科目には様々なものがありますが、中には暗記が必要になる科目もあります。漢字や英単語、理科や社会など暗記を駆使しながら学習していく科目は少なくありません。そこでこの記事では、暗記系科目の勉強のやりかた、コツについて解説します。なかなか頭に入ってこない、いつもうろ覚えという人はぜひ参考にしてみてください。
暗記系の科目とは
暗記系の科目とは、漢字や英単語、理科や社会など、覚えることによってテストでの点数が取りやすくなる科目だと考えてください。
実際には、ただ暗記しただけでは、知識が身についたとは言えないため、暗記することに対してネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし。覚えるという作業は知識を身につけるためのきっかけになるものです。暗記して終わりではなく、暗記は知識を深める1つの方法であると考えれば、ポジティブに捉えることができるでしょう。
暗記による勉強のやりかた
ここでは、暗記系科目の勉強のやりかたについて、具体的方法を解説します。特別な方法ではないので、ぜひ試してみてください。
黙読だけでなく、音読や書き出しも活用する
暗記というと、教科書や単語帳をひたすら黙読するイメージがあるかもしれません。しかし、人によっては黙読よりも音読による暗記の方が向いている人、ノートなどに書き出すことによって覚えられる人もいます。また、一度黙読してから音読をするなど、それぞれの方法を組み合わせることも可能です。黙読でなかなか覚えられない人は、ぜひ試してみてください。
類似単語はまとめて覚える
英単語や古文で活用できる方法です。単語の中には、意味や使用場面が似ているもの、関連しているものが少なくありません。そのため、それらをまとめて覚えるようにすれば、効率よく暗記することができます。
また、単語を覚える場合、熟語や例文と一緒に覚えるという方法もあります。単語の意味だけ覚えても、熟語になるとわからないというケースは少なくないはずです。そういった事態を防ぐためにも、単語、熟語、例文をセットで覚えるようにしてみてください。
いずれにしても、1つ1つを覚えるのではなく、関連づけてまとめて覚える、という方法に取り組んでみてください。
繰り返し取り組む
暗記は、1度の勉強で全てを覚えることは、ほぼ不可能です。何度も繰り返していくことで、少しずつ頭の中に蓄積されていきます。そのため、1回の勉強でまとめて覚えようとするのではなく、毎日こまめに覚えていくようにしましょう。夜寝る前に10分暗記する、朝いつもより学校に5分早く行って、教室で暗記するなど、日常生活の中に暗記に取り組む時間を用意し、繰り返し行うようにしてみてください。
解きながら覚えていく
数学や理科などは暗記するだけでなく、問題集を解いて実際に覚えた公式などを使用するのがおすすめです。そうすることで、より頭の中に知識として定着させることができます。また、公式はただ形を覚えるのではなく、なぜその公式が成り立っているのか、理由や背景について理解できていると、より覚えやすいでしょう。
暗記をするときのコツ
ここでは、暗記に取り組む際のコツについて解説します。コツを抑えてより効率よく覚えていくようにしましょう。
覚えられているかの確認テストをする
暗記をするうえでは、単語や公式のインプットが大切ですが、それだけでなく、アウトプットすることも重要です。例えば、英単語を10個覚えたとしても、翌日に全て覚えているかどうかは、わかりません。そのため、覚えたものに関しては、本当に覚えられているのかどうかテストをするようにしましょう。また、そこで間違えてしまったものに関しては、ノートにまとめるなどして、再度勉強してください。もちろん正解したものに関しても、時々確認テストを行い忘れてしまっていないか、チェックする必要があります。
わかるものは暗記から外す
「暗記をするぞ!」となると、教科書や単語帳、プリントなどを隅から隅まで覚えようとする人もいるのではないでしょうか。しかし、それだと覚える量が多くなってしまい、時間も労力もかかってしまいます。そのため、暗記の際は、わかるものや絶対に忘れないものは暗記から外し、自分ができない、覚えられていないものだけピックアップして取り組むようにしてみてください。
暗記した内容を他人に説明する
暗記にはアウトプットが必要である、と説明しましたが、アウトプットの方法の1つとして暗記した内容を他人に説明するというものがあります。相手に伝える際には、自分が覚えた知識を整理することができ、また上手く伝えられれば暗記ができている、という自信になります。また、伝えられなかったとしても、どの部分が上手く理解できていないのかが、分かるため、次の勉強にも取り組みやすくなるでしょう。
まとめ
今回は、暗記教科の勉強のやりかたやコツについて解説しました。暗記はあくまでも知識を定着させ、理解度を深めていくためのきっかけとなるものです。暗記だけでストップしてしまうと、せっかく覚えた知識も役に立たないものになってしまいます。また、暗記はただインプットするのではなく、確認テストをするなどしてアウトプットすることも重要なので、忘れないようにしてください。