【姿勢と学力の関係 その2】
「正しい姿勢のメリット」&「正しい姿勢で勉強するには」
勉強中の姿勢は、学力に大きな影響を与えることが多くの研究で示されています。
良い姿勢を保つことで、集中力や学習効率が向上し、結果的に学力向上につながる可能性があります。
お子さんの姿勢を改善するための工夫をしてみると良いでしょう。
姿勢を意識することで、学びの質が向上するかもしれません。
【正しい姿勢のメリット】
正しい姿勢を続けると、胸が開いて肺に空気を取り込みやすくなるため自然と呼吸が深くなります。
深い呼吸は全身の血行をよくしたり、脳に酸素を十分に送り込んで活性化したりする効果があります。
そのため、長時間勉強を続けていても疲れを感じにくくなったり、集中力がアップしたりといったメリットがあります。
また、肩こりや腰痛を防いだり、体のゆがみを改善したりといった効果も期待できます。
さらに教材の字と目との距離が適度に保たれて目の負担が減り、目も疲れにくくなります。
【正しい姿勢で勉強するには】
正しい姿勢で勉強するためには、環境やコンディションを整えることも重要です。次の4点を意識しましょう。
1:照明器具で適切な明るさにする
勉強をする際、明るさが十分でないと目をテキストに近づけすぎたり、猫背になったりしてしまいます。
照明器具で明るさを調節するようにしましょう。
その際、角度や明るさを調節できるデスクライトなどを活用できるといいですね。
2:視力が悪い場合は、適切なメガネをかける
視力が悪いと、どうしても目を近づけすぎて姿勢が崩れてしまいます。
メガネを作ったり、度数が合っていない場合は調整するようにしましょう。
3:椅子と机の高さを合わせる
椅子と机の高さが適切でないと、正しい姿勢をとることができません。
椅子は、深く腰かけた際に、足裏全体が床につき、膝を90度に曲げられる高さに調整しましょう。
どうしてもうまく高さを合わせられない場合は、足おき台などを活用するのも手です。
長時間勉強する場合は、腰当てクッションなどで適度に腰を支えてあげましょう。
机の高さは、椅子に腰かけて両腕を机においた際に肘が90度になるように調節しましょう。
4:適度に休憩をとる
正しい姿勢をとり続けるには、筋力が必要です。
また、長時間同じ姿勢で座っていると筋肉が硬直し、血流も悪くなります。
そのため、最低でも1時間に1回程度は休憩をとるようにしましょう。
その際、伸びをしたりストレッチをしたりして体をほぐすのがおすすめです。
その他:デバイス画面の角度を調整する
最近はパソコンやタブレットを使用して勉強する機会が増えています。
タブレットをそのまま机に置いて使用すると、どうしても視線が下向きになって猫背の原因となります。
画面の角度を調整できるアイテムを使って、目線を上げられるように工夫しましょう。
(ベネッセ教育情報から引用)