紙にアウトプットすべきこと【2】
「ビジネス書に載っていたあの交渉術、興味が湧いたから具体例をもっと知りたい」
「円高と円安がいつもごちゃごちゃになる。覚えるのが難しいな……」
このように、勉強中に感じたことをアウトプットするのも記憶の定着に有効です。なぜなら、感想を一緒に書くと、学習内容がエピソード記憶として残るから。
東北福祉大学教授の藤井俊勝氏によると、エピソード記憶とは、個人が体験したことに関する記憶で、“思い出” に近いもの。時間や場所、感情など付随情報が多いのが特徴です。
脳科学者の中野信子氏は、エピソード記憶は脳に深く定着しやすい記憶であるため、勉強に積極的に活用すべきだと説いています。
東大生のノートにも、勉強中に感じたことが書かれている――このように述べるのは、教育事業を行なう株式会社カルペ・ディエム代表の西岡壱誠氏。西岡氏は、おもしろいと思ったことや疑問点をメモしておくと、それが “とっかかり” となり、記憶を強固にできると伝えています。
感想は吹き出しで囲み、ほかのメモと区別できるように。
おもしろいと感じた点を感想として書くように。
感想が内容を思い出すヒントになってきます。
すばやく確実に勉強したことを定着させたい人は、ぜひ感想をアウトプットしてみてください!