【口癖3】「5、4、3、2、1、スタート!」
「勉強を始めたい、でもやる気が起きない……」こんな葛藤が生まれたときは、すぐさま頭のなかで「5、4、3、2、1、スタート!」とカウントダウンを始めましょう。そしてカウントがゼロになったら、とにかく机に向かう、ノートを開くなど、勉強を始めるためのアクションを強制的に起こしてみてください。
これは、弁護士でモチベーション講師のメル・ロビンス氏が、著書『The 5 Second Rule』のなかで提唱した、「5秒ルール」という有名なテクニックです。
ロビンス氏の解説によれば、私たちは本来、新しい行動を起こすことを好まず、現状を維持し続けようとする傾向性をもっているとのこと。
たとえば、起床後なかなかベッドから出られないのは、「ベッドに寝ている」という現状を維持し続けるほうがずっと楽だからです。
この惰性を振りきり、勉強など別の行動に取りかかるためには、
多少無理をして強制的にアクションを起こし、現状打破の “きっかけ” をつくってあげる必要があります。
その “きっかけ” のつくり方のひとつというのが、この「5秒ルール」なのです。
大脳生理学者の池谷裕二氏も、やる気を出すにはとにかく身体を動かし、脳の「淡蒼球」という部位を刺激することが重要であると述べています。
このような脳科学的観点からも、「カウントダウンして強制的にアクションを起こす」というロビンス氏の方法は、合理的であると考えられるでしょう。