「音楽を聴きながらの勉強」は……アリ! (ただしジャンル次第)
適切なジャンルを選ぶならば、「音楽を聴きながらの勉強」はおすすめ。集中力を高められます。
マギル大学の研究チームが行なった研究によれば、好きな音楽を聴いてワクワクしているとき、身体活動が活発化し脳からドーパミンが分泌されていたのだとか。『脳科学辞典』によると、ドーパミンが分泌されると、思考や創造性を担う部分である前頭前野が活発に働くとのこと。過剰な分泌は脳が興奮状態となり落ち着きを失うことになりますが、適度な分泌量であれば頭がさえて集中しやすくなるのだそうです。
ただし、勉強中に聴く場合、音楽のジャンルには注意しましょう。教育トレーナーのクリス・ボイド・ブルワー氏は、バロック音楽に集中力を高める優れた効果があると述べます。バッハやヘンデルなどによる、1分間の拍数が50~80のバロック音楽は、集中できる雰囲気をつくり出し、脳がアルファ波を出す深い集中状態を導いてくれるとのこと。語彙の勉強や暗記、読書などをするときにバロック音楽を聴いてみると、作業が一気にはかどるそうですよ。
一方、歌詞の内容が頭に入ってくるような音楽を聴きながらの勉強はNG。前述のマルチタスクの状態にもなりかねないため、避けてくださいね。