「ガムをかみながらの勉強」は……ナシ!
集中して勉強したいのならば、「ガムをかみながらの勉強」もやめましょう。なぜなら、勉強中に「かむ」という行為が発生するせいで、集中力が落ちてしまうからです。
横浜市立大学医学部看護学科講師の佐々木晶世氏を中心とする研究チームは、大学生の被験者にガムをかみながら一桁の数字の足し算をさせ、脳の働きを調べるクレペリン検査を行ないました。その結果、ガムをかまない人のほうが、かみながら取り組んだ人に比べて成績がよかったのだそう。被験者自身もインタビューにおいて、かんでいることに意識が向いてしまい計算に集中しづらかったと述べています。
スピードが求められる計算といった、短時間で一気に集中しなければならないような勉強をする最中には、咀嚼がその邪魔をしないよう、ガムはかまないほうがいいのです。
ただし、絶対的にガムをかむことがよくないわけではありません。生理学研究所によれば、タスクの合間にガムをかむと脳が活発化するとのこと。また、佐々木氏らの研究では、ガムをかむことで身体的・精神的疲労が軽減されたという結果も出ています。したがって、「勉強の前後や休憩時」にはかんでもかまいませんが、勉強に集中したいならば、「勉強中」にはやめておきましょう。