好奇心を刺激するノート術
本などの教材を使い、知らないジャンルの勉強を新しく始めたいというときは、教材に取り組む前に、「すでに知っていること」「教材の目次から、興味や関心が刺激されたこと」をノートに書きまくるのがおすすめです。
メンタリストDaiGo氏によると、自分の知識とこれから学ぶ内容の差をあらかじめ書きまくって意識すると、好奇心を刺激できるとのこと。すると、記憶力と理解度アップが図れるのだそう。
2014年にカリフォルニア大学デービス校で行なわれた実験があります。研究チームは被験者たちに、多種多様なジャンルの雑学クイズを100問出題。被験者は答えを考えたのち、正解を聞かされました。その流れのなかで、脳の好奇心をつかさどるエリアが活性化した被験者は、活性化しなかった被験者より多くの答えを記憶していたそうです。
さらに興味深いことに、雑学クイズの合間に「見たことのない人の顔写真」を挿入するテストをすると、好奇心を刺激されている被験者のほうが、刺激されていない被験者より2倍もいい成績を残したそう。つまり、好奇心が刺激されていると、たとえ興味のない・知らない情報に対しても記憶力が高まるのです。
勉強において好奇心を刺激するために、DaiGo氏は先述の2点を以下の手順で書きまくることをすすめています。
- ノートの左ページに、これから勉強する本のジャンル・テーマについて「自分がもっている知識」を書きまくる
- ノートの右ページに、本の目次や見出しから「興味や関心が刺激されたこと」を書きまくる
かかった時間は15分。DaiGo氏いわく、自分の知識の延長線上にある新しい情報が好奇心を刺激するそう。実際、書けば書くほど「もっと知りたいぞ」という気持ちが湧きました。また、知っている部分は読み飛ばし、特に知りたい部分を重点的に読めたので、勉強の効率が上がったと実感。
「知っている情報と知らない情報の差を意識する」というやり方は、本で勉強するとき以外にも有効です。異動や昇進、転職といったタイミングで仕事内容を新しく覚える際などにも応用できますよ。
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もとから手書きが好きな人も、手書きで勉強する習慣がなかった人も、今回紹介した「書きまくる」勉強法を、ぜひ目的に合わせて取り入れてみてください!