授業では理解できたのに、家で問題を解くと手が止まる。そんな「分かったつもり」はなぜ起こるのでしょうか。テストで自力で解ける状態にするための復習方法をヒーローズ志都呂校が解説します。
★授業中「分かりました!」→家「……何これ?」
学校や塾の授業中。
先生の説明を聞いて、
「なるほど!」
「分かった!」
「これならできそう!」
と思った。
ところが家に帰って、同じような問題を解いてみると、
「……あれ?」
手が止まる。
ノートを見る。
解説を見る。
すると、
「あー!そうだった!」
となる。
そして答えを閉じてもう一度やると、
「……また分からない。」
こんな経験はありませんか?
実はこれ、珍しいことではありません。
むしろ勉強では、
「分かった」と「自分で解ける」の間に大きな差があります。
授業を聞いて理解できたからといって、その内容がすぐに自分の力として使えるとは限りません。
定期テストで点数を取るためには、
「分かった」から「解ける」へ
変えていく練習が必要です。
◆そもそも「分かった」とはどんな状態?
先生が問題を解きながら、
「まずここを移項して……」
と説明します。
それを見ながら、
「なるほど!」
と思う。
これは、説明の流れを理解できている状態です。
もちろん、とても大切な第一歩です。
でもそのときは、
- 先生がどこを見るか教えてくれる
- 解き方の順番を示してくれる
- 必要な公式を思い出させてくれる
というヒントがある状態でもあります。
つまり、
先生と一緒ならできる状態
です。
◆テストでは誰もヒントをくれません
テスト本番では、
「ここでこの公式を使うよ!」
とは書いてありません。
先生も横にいません。
ノートも見られません。
問題を見て、
- 何を使うか考える
- 解き方を思い出す
- 自分で順番を組み立てる
- 答えまで出す
必要があります。
この状態が、
「解ける」
です。
だから、授業中に理解できても、テストになると解けないことがあるのです。
◆「解説を見れば分かる」はまだ途中
勉強中、
「この問題分からない!」
となったら、解説を見ることがあります。
そして、
「あー、そういうことね!」
となる。
ここで問題集を閉じてしまう生徒さんもいます。
でも、
ここで終わるのは少し早いです。
解説を読んで理解したあとに、
解説を隠してもう一度解く
ところまで行いましょう。
これがとても大切です。
◆おすすめは「3段階チェック」
問題を理解できているか確認するために、次の3段階でチェックしてみましょう。
【STEP1】解説を読んで理解する
まずは、
「なぜこの答えになるのか」
を理解します。
分からなければ先生へ質問しても大丈夫です。
【STEP2】すぐに自分だけでもう一度解く
答えと解説を閉じます。
そして、最初から自分で解きます。
ここでできれば、
「一度は自力で再現できた」
状態です。
【STEP3】翌日にもう一度解く
ここがかなり重要です。
翌日、同じ問題を解いてみましょう。
昨日できたからといって、今日もできるとは限りません。
翌日も自分で解ければ、
かなり理解が定着してきています。
◆「答えを覚えているだけ」に注意
同じ問題を何回も解いていると、
「この問題の答えは24!」
と答えそのものを覚えることがあります。
でも、それでは少し危険です。
テストでは数字や問題文が変わります。
そのため、
答えではなく、考え方を再現できるか
を確認してください。
例えば数学なら、
「なぜこの式になるの?」
「なぜここで割るの?」
を説明できるか。
英語なら、
「なぜこの語順なの?」
「なぜこの文法を使うの?」
を説明できるか。
ここまでできると、似た問題にも対応しやすくなります。
◆人に説明できるか試してみる
おすすめの確認方法の一つが、
誰かに説明してみること
です。
友達でも、家族でも構いません。
例えば、
「この問題はまず○○するんだよ」
と説明してみます。
説明している途中で、
「……あれ?なんでだっけ?」
となったら、そこがまだあいまいな部分です。
反対に、
最初から最後まで理由を説明できれば、かなり理解できています。
◆英語の「分かったつもり」
英語でもよくあります。
先生が文法を説明して、
「この場合は過去形ですね」
と聞けば理解できる。
でも、日本語だけを見て英文を書こうとすると、
「最初何から書くんだっけ?」
となる。
これも、
説明を聞けば分かる状態
と
自分で使える状態
の違いです。
英語では、
- 日本語を見て英文を書く
- 文法の理由を説明する
- 単語を隠して書く
- 教科書本文を音読する
など、自分から答えを出す練習を入れてみましょう。
◆数学は「似た問題」も解いてみる
数学で本当に理解できているか確認したいなら、
同じ問題だけではなく、
数字や条件が少し変わった問題
を解くのがおすすめです。
例えば、
最初の方程式はできた。
では数字が変わった問題は?
文章題になったら?
このように少しずつ変えてみます。
似た問題も解ければ、
解き方そのものを理解できている可能性が高い
です。
◆理科・社会は「見れば分かる」に注意
理科・社会では、
教科書やノートを読んでいると、
「全部知ってる!」
という気分になることがあります。
でも教科書を閉じて、
「では説明してください」
と言われると、
「えーっと……」
となることがあります。
これも「分かったつもり」です。
そこで、
- 用語を隠す
- 一問一答形式にする
- 自分で説明する
- 白紙にまとめる
など、思い出す練習を入れましょう。
◆国語も「なんとなく」で選ばない
国語の選択問題で、
「これっぽい!」
と選び、正解することがあります。
でも、
「なぜそれが正解?」
と聞くと説明できない。
この場合も、次に似た問題が出たときに正解できるとは限りません。
国語では、
本文のどこが根拠なのか
を確認することが大切です。
正解した問題でも、
「なぜ正解したのか」
を確認すると、読解力につながります。
◆テスト前にやりたい「答えを隠す勉強」
テスト直前になると、
教科書を見る。
ノートを見る。
ワークの答えを見る。
という勉強が増えやすくなります。
でも、本番は全部隠れています。
だからこそ、テスト前は意識して、
「何も見ずにできる?」
を確認してください。
例えば、
英単語
日本語だけを見て英語を書く。
数学
解説を閉じて解く。
理科・社会
用語を隠して答える。
国語
漢字を見ずに書く。
テストに近い形で練習すると、自分の本当の理解度が見えてきます。
◆「分かった!」と思った瞬間こそ、もう1問
授業中、
「分かった!」
と思う瞬間があります。
その瞬間はとても大切です。
そこで、
「じゃあもう1問自分でやってみよう」
まで進んでみてください。
ここで解ければ、本当の理解に一歩近づきます。
もし解けなくても大丈夫です。
むしろ、
テスト前に解けないことへ気づけた
のであれば、大きな収穫です。
◆間違えるのは「理解できていない場所を教えてくれるサイン」
間違えると、
「また間違えた…」
と落ち込むことがあります。
でも、勉強中の間違いは悪いことではありません。
テスト前に、
「ここはまだ自力で解けない」
と分かったということです。
だから、
勉強中はどんどん間違えて大丈夫です。
問題なのは、
間違えたまま放置すること。
答えだけ写して終わること。
です。
◆「直し」の本当のゴール
間違い直しをするとき、
赤ペンで正解を書く。
ここで終わっていませんか?
本当のゴールは、
次に同じタイプの問題が出たとき、自分で解けること
です。
おすすめは、
- 間違える
- 解説を読む
- 分からなければ質問する
- 答えを隠して解き直す
- 翌日にもう一度解く
です。
ここまで行うと、
「直した」
ではなく、
「できるようになった」
に近づきます。
◆勉強時間が長くても「見るだけ」では伸びにくい
1時間ずっと教科書を見ていた。
2時間ノートを読み返した。
もちろん意味がないわけではありません。
ただ、
インプットだけでは、本番で答えを出せないことがあります。
勉強では、
インプット
読む・聞く・理解する
だけでなく、
アウトプット
解く・書く・説明する
ことが必要です。
特にテスト前は、
アウトプットする時間を増やす
ことを意識してみましょう。
◆保護者の方に意識していただきたいこと
お子さまが、
「今日の授業、分かった!」
と言ったら、
「じゃあ大丈夫だね」
で終わらせるのではなく、
「家でもう一回やってみるといいね」
くらいの声かけがおすすめです。
また、
「ちゃんと勉強した?」
ではなく、
「今日の問題、自分だけでもう一回できた?」
と聞いてみるのもよいでしょう。
勉強時間だけでなく、
自力で解けるようになった問題が増えているか
を見ることが大切です。
◆ヒーローズ志都呂校が大切にしていること
ヒーローズ志都呂校では、
授業中に問題が分かったから終了。
解説を聞いて納得したから終了。
とは考えません。
大切なのは、
その後、自分一人で再現できるか
です。
分からなければ説明する。
一緒に解く。
そのあともう一度自分で解く。
必要なら前の単元へ戻る。
こうした流れを繰り返しながら、
「分かった」を「できる」に変えること
を大切にしています。
テストでは、先生が横でヒントを出すことはできません。
だからこそ普段の勉強から、
一人でも解ける力
を少しずつ作っていく必要があります。
★「分かったのにテストで解けない」と感じている方へ
もし今、
●授業では分かるのに家では解けない
●解説を見れば分かるけれど一人ではできない
●学校ワークをやってもテストで点につながらない
●翌日になると解き方を忘れてしまう
●間違い直しの方法が分からない
●中間テストに向けて勉強方法を改善したい
というお悩みがあれば、ぜひヒーローズ志都呂校へご相談ください。
無料体験授業・学習相談・定期テスト対策のご相談を受け付けています。
中間テストが近づいてきた今こそ、
「見れば分かる」から「何も見ずに解ける」へ。
今まで勉強した問題を、もう一度答えを隠して解いてみましょう。
その一手間が、テスト本番での
「これ、解ける!」
につながっていきます。









