こんにちは。
ヒーローズ富塚校の鈴木です。
保護者の方と話をしていると、「うちの子、勉強のやる気がないんです」という声がちらほら聞かれます。その言葉の後ろには、「勉強のやる気がないから、勉強をしない」というのが隠れています。
こんな仕事をしていると、勉強するのが好きという美しい誤解をしていただけることが多いですが、私は勉強自体それほど好きではありません。
勉強ができる同級生や、先生たちが、常にやる気に満ちあふれていて勉強しているなんてことはありません。まれにそういう人もいるとは思いますが、ほとんどはできれば勉強したくないし、やっても好きなことだけーーと思っているはずです。
にもかかわらず、勉強できるのはどうしてでしょう?
答えは簡単です。
やる気がなくても勉強するから
大切なのは、勉強への好き嫌い、やる気があるかどうかではなく、それでもやらなければいけない時に、勉強できるかどうかなんです。
やる気がない = 勉強しない
という式が成り立たない人が、勉強ができるタイプの人間になります。
やる気がなくてもがんばるのは特別なこと?
やる気がなくても、勉強するというと、何やら特別な才能を持っている人だけができること、のように勘違いする人がいますが、そんなことはありません。
というか、大人は、やる気なくてもやらなければいけないことはするもののはずです。
そう、大人にとっては当たり前のことです。
考えてみましょう。
- 「やる気がない」から治療をしない医者
- 「やる気がない」から政治をしない首相
- 「やる気がない」から授業をしない先生
- 「やる気がない」から運転をしない運転手
- 「やる気がない」から育児放棄した親
こんな大人たちが世の中に溢れていたら、大混乱だと思いませんか?
やる気があるかどうかではなく精神年齢の高さ
勉強量の差をつけているのは、やる気があるかどうかではなく、「やる気がない時でも勉強できるかどうか」です。
このことは、精神年齢の高さとも置き換えられるかもしれません。
だって、大人ならほぼ当たり前に持っている力ですから。
勉強のやる気の有無に関係なく、精神年齢が高いほどやらなきゃいけない時はやらなければいけないことをやるーーだけのことです。
なので、勉強のやる気がないから勉強をしないということは、まだまだそれだけ精神的には幼いということでもあります。精神年齢の成長とともに変化していく部分もあるので、大目に見るところは大目に見るのも大切です。