Sくんへ
Sくんには、どうしても行きたい高校がありました。
初めて相談を受けたとき、私は正直「厳しいかもしれない」と思いました。
内申点や学力状況を考慮すると、決して平坦な道ではなかったからです。
ですが、生徒の可能性を信じるのが私の仕事です。
心の芯が強いSくんなら、もしかしたら──そんな想いも同時に抱いていました。
最後に選択するのは、塾でもなく、保護者でもなく、学校でもありません。
選ぶのは本人自身。
私の役割は、選択肢をしっかりと分析し、できる限りわかりやすく提示すること。
そして、どの道を選んでも、変わらず全力で応援することだと考えています。
今回、Sくんへの思いをここに綴りたいと思います。
読んでくださった方の、何かしらの参考になれば幸いです。
Sくんへ
Sくんは、本当に根性の据わった生徒でした。
心の芯が、驚くほどしっかりしていた。
私が示した目標を、ひとつひとつ確実に仕上げていく。
それは決して簡単なことではありません。
むしろ、大人でも心が折れそうになるような課題量でした。
それでも、Sくんは言われたことをすべて、黙々と、淡々とやりきってくれました。
苦手なこともたくさんあったはずです。
それでもあきらめず、歯を食いしばって立ち向かい、最後までやり遂げました。
普通の中学生なら、途中で投げ出してしまってもおかしくない。
それでも、Sくんは逃げなかった。
それがどれほどすごいことか、私は心から尊敬しています。
今回の受験も、まさにいばらの道でした。
模試の結果も五分五分。
正直、厳しい戦いになると覚悟していました。
それでも、どうしても行きたい高校だった。
だからこそ、Sくんは覚悟を決め、与えられた課題をすべてやりきったのです。
途中、何度も不安になったと思います。
それでも弱音を吐かず、ただひたすら前を向いて進み続けた。
私は本当に感動しました。
塾でもない、学校でもない、保護者でもない。
自分自身の意思で、高校を選び、努力して、合格を勝ち取った。
これ以上に素晴らしい経験はありません。
受験、お疲れ様でした。
受験に勝っただけではない。
自分に勝った。困難に打ち勝った。
この経験は、これからの人生で必ずSくんを支えてくれる。
大きな壁にぶつかったとき、辛いことがあったとき、
「自分はあのとき、やり遂げたじゃないか」と思い出してほしい。
必ず乗り越えられる力が、君にはある。
君は勝者だ!
小学生だった頃から、ずっと見てきました。
まだ幼さの残るSくんが、今ではすっかり立派な若者になりました。
顔写真はプライバシーの都合で載せられませんが、
その凛とした表情、本当にかっこいいイケメンボーイです!
この場を借りて、伝えたいことがあります。
Sくん、
本当に、本当に、よく頑張ったね。
そして、私のような不器用な大人を信じて、ついてきてくれてありがとう。
私は良い先生ではなかったかもしれない。
それでも、Sくんが信じてくれたこと、努力してくれたことに、心から感謝しています。
これからの高校生活、思いっきり楽しんでください!
そして、時々でいいから、塾のことも思い出してね。
君が頑張ったあの日々は、決して無駄じゃない。
必ず未来につながっていると、私は信じています。
改めて、合格おめでとう!
またいつでも顔を見せに来てください。
楽しみに待っています!











