こんにちは!
ヒーローズ第2千歳烏山校です。
今回は目標設定の良し悪しというテーマで書いていきます。
悪い目標って表現の仕方は過激な感じがしちゃいますが、内容や方向性を否定するものではありません。
私が見ているポイントは設計(デザイン)について。
塾で仕事をしていると「目標」についての話は割と頻繁に発生すると言いますか、新規でお問い合わせ頂いた方との学習相談でほぼ必ず話題に上がるものです。
ひとまとめに目標と言ってもその大きさは人それぞれ。
人それぞれあって良い夢や目標ですが、漠然と考えるよりはその性質に目を向けて創り上げていけるとより良い目標に変わっていきます。
せっかくなら叶えたい目標。
結構生徒のみなさん漠然としちゃってます。
漠然としていると叶うものも叶わなくなってしまいます。
さて今日の記事は下記の本の内容を私なりにまとめたものです。
出典:世界最高の教室
著者:ダイアン・タヴァナー
目標設定以外のことも参考になる本でしたので気になる方はぜひ。
目標を立てる意義
目標の役目はセーブポイントです。
「高校・大学でこういうことを学びたい」
「こういう人や環境のもとで勉強したい」
などのなりたい姿があったとします。
このなりたい姿に近づくためには達成しなくてはいけない「途中」が必ずあります。
この「途中」を作るのが目標の役目。
セーブポイントなので。
自分が「いつまでに」「何を」「どう」達成している必要があるのか?
少し具体的に考えていきましょう。
例えばですが、都立入試は3年生2学期の評定が内申点になります。
ですので
「いつまでに」▷3年生2学期までに!
「何を」▷学校の評定を!
「どう」▷オール4に!
みたいな目標を作る。
なりたい姿に合わせて自分でセーブポイントを作っていきます。
セーブポイントは1つとは限りません。
上の例で、現状がオール3だったとします。
そうなるともう1つ途中にセーブポイントを作った方が良い。
「いつまでに」▷2年生3学期までに!
「何を」▷学校の評定を!
「どう」▷3と4半々に!
みたいな。
じゃあ4を増やすためは?
もう1つセーブポイントを置きます。
「いつまでに」▷2年生学年末テストまでに!
「何を」▷テストの点数を!
「どう」▷半分の教科は80点以上に!
みたいな。
くどいですが80点獲るには?
そうやってセーブポイントを今に近づけていきます。
そうすると辿るべき道みたいなのが見えてきて、今日明日でやる必要のある勉強まで落とし込めます。
目標が大きすぎて実感湧かない時はこうやって「今何をすべきか」が鮮明になるまでセーブポイントを細かく置く。
つまり
「目標を立てることの意義」は
「今やるべきことが分かるようになる」です。
セーブポイントを細かく置くことでそれが鮮明になります。
今が変わらない目標にはより細かい「途中」が必要です。
「途中」が分からない場合もあるのでそれは受験のプロへ相談しに来てください。ってな感じで宣伝を交えつつ(笑)
目標の意義が分かった所で良い目標の作り方について話を移します。
SMARTゴールで考える
適切なゴールを自分で設定する手順。
S:具体的な(Specific)
M:測定可能な(Measurable)
A:実現可能な(Actionable)
R:現実的な(Realistic)
T:期限を示した(Timebound)
目標はこのフレームワークと照らし合わせながら作るとよい、とこの本では紹介されています。
※子どもたちが特に抜けてしまいがち項目は太字にしてあります。
高校生でさえSpecific(具体的な)が抜けた目標を立てる子が少なくない。
『来月の定期テストの目標は?』
『英単語を頑張ります!』
という感じで。
気持ちは立派なのでそこんところは承認しつつ。
でも頑張ったかどうかを周りの人は(あるいは自分自身は)どうやって判断するのか?この観点が抜けていると具体性に欠く目標になってしまいます。
逆に言えば具体的な目標が作れるとあとで過程を振り返りやすいというメリットが生まれます。
計画や行動を改善するには何が良くなかったか見返す必要があるのですが、セーブポイントが曖昧だとそれが出来ない。
計画▷実行▷確認▷改善というサイクルを生み出すためにも、Specific(具体的な)の項目は特に欠かせない観点だと思っています。
次に大事だと思うのはActionable(実現可能な)です。
これも生徒指導の中で落とし穴になりがちなもの。
残り15分で教室閉まるのに
『帰るまでにあと10ページやります!』
とか。
これは『目標決めるのが大事なんだよ』みたいな話をした後に起こりがち。
素直なところは認めよう。
でも終わらんぞ、と(笑)
あまりにも現実的でない目標はやる気低下の原因にもなりかねません。
心の中で『ムリじゃね?』と思った時点で筆のスピードが遅くなる。
なので『頑張ればギリ行けそう...!』と思える範疇で目標設定をする。
目標を宣言することはあくまで自分のためにする。
大人の顔色を伺って立てた目標はだいたい現実と乖離していることが多く、これを改めさせるのも仕事の1%くらいを占めていたりします。
肯定的に決める
何よりもこれが一番大事です。
前の項目の最後にもでてきましたが、目標は自分のために決めるものです。
目標を立てたことで「今」の行動が変わるような、そんなワクワクややる気が掻き立てられる目標が望ましいです。
目標を決めても「今」が変わらないのであれば絵空事に過ぎません。
(新年の目標とかそうなりがちですね)
そのバランスが難しいのですが、大切なことです。
自分が自分のために良かれと思って設定する。
セーブポイントの細かさも自分のために決める。
否定的な感情があったり、(塾の先生や親を含めて)他人に決められた目標では真の意味で頑張ることは難しいです。
その目標を達成することが自分にとってプラスになると捉えること。
SMARTを満たしていることに加えて、肯定的に(自分で・自分のために)決めることが肝心です。
人からアドバイスを貰うことは全然OK!
むしろじゃんじゃん相談に来てください。
それを自分のためと素直に受け入れて解釈しているかがポイントです。
SMARTゴール以外にもこの本から学ぶことは多かったです。
自立学習を目指す教室として参考になることばかりでした。
また別の記事で登場するかも?
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