『やる気 引き出す 子どもの目標設定』その2
福岡教育大 生田淳一教授(教育心理学) 4/12 西日本新聞から
「親の声かけのポイント」
□むやみに褒めず場面に応じて言葉を選ぶ
□結果だけでなく頑張った過程にも関心を示す
□できなかったことより、できたことに着目する
親は結果だけでなく日々の過程にも関心を示して「調子はどう?」「きょうも頑張ってたね」と声をかける。子どもは頑張りや努力を気にかけてくれるだけでもやる気が湧く。
親の声かけは、何でも褒めればいいわけではなく、「本人の性格や状態によりケース・バイ・けーす」。目標を達成できず悔しがっているのに「良かったね」「すごいじゃん」と褒めるのは、成長につながるとは限らない。
「できなかったことより、できたことに焦点を当ててほしい」こう指摘するのは「子どもの心のコーチング」などの著書があるNPO法人ハートフルコミュニケーション(横浜市)の菅原裕子代表理事だ。
「テストで満点を取る」という目標に届かずに落ち込んでいるわが子に対し、親が「なんで解けないのか」と追い打ちをかけるのではなく、解答できた部分の頑張りを認めれば、子どもは元気になれるという。
生田教授は「目標を設定し、自分に合うやり方を工夫する力が養われれば、社会に出ても役立つだろう」とアドバイスを送る。