「たくさん本を読んでも、知識を身につけた実感がない」
「速さだけを重視した読書では、内容を理解できない」
このように、読書を成長の糧にできていないと感じる人は、1冊の本をじっくりと読む「精読」を試してみるといいかもしれません。
精読には「音読する」「本に書き込む」「書き写しをする」の3つの方法があるます。
なかでも「書き写し」は、精読の最たるものだとして実践を強くお勧めします。
書き写しは本の内容を正しく認識するのに非常に役立ちます。
その理由の一つは、インプットとアウトプットの繰り返しによって記憶を強化できるからです。
もうひとつの理由は、誤読を防ぐことができるから。
ある程度の速さで文章を黙読すると、脳はおのずとわからない部分を読み飛ばしたり、文脈を勝手に解釈したりしてしまうそうです。
その反面、1文字1文字丁寧に書き写せば、文字に意識が集中するため、誤読につながる状況を防ぐことができるのです。
本に書かれている文章をすべて書き写すのが理想です!
しかし、実際にその作業を行なうのは非常に困難。
なので、それなりに時間はかかります。
具体的な方法は下記の通り。
- 気になる箇所へ線を引きながら、一度通読する(目安:2~3日間)
- 線を引いた箇所のうち特に重要な部分を囲い込み、囲んだ分量を確認してからノートへ書き写す(目安:10日間)
- 各章末の結論部分を3回読んだあと、もう一度通読する(目安:3~4日間)
この方法で取り組むことで期待できる成果は、、、
「わかったつもり」が減って、納得感が高まった
意外にも読書が楽しくなった
という2点が代表的な例として挙げられます。
時間はかかります。
しかし国語の力は一朝一夕で身につくものではないので最低で1年はかかるとみて取り組みましょう。