今回は、たった5分からのスキマ時間で高い学習効果が得られる「耳学習」のやり方についてご紹介していきます。
耳学習とは「覚えたい内容を自分で読み上げて録音し、聴く学習」のこと。
じつはこの勉強法には、脳科学的なメリットがふたつあります。
・ひとつは、自分で声に出すことで、記憶が定着しやすくなるという点。
精神科医の樺沢紫苑氏によると、運動神経を使って口やのどを動かし、声に出しながら覚えた記憶のことを「運動性記憶」と呼び、一度覚えたら忘れにくい性質があるのだそう。
・もうひとつのメリットは、耳で聴くと効率よく理解できる点。
脳内科医の加藤俊徳氏によると、聴いているあいだはその内容を想像力で補完する必要があるため、さまざまな脳の領域を活性化させて理解が進みやすくなるそうです。
ポイント!
耳学習の基本は、覚えたい単語やその意味を、自分で声に出して録音すること。
しかし、ただ参考書の内容を読んで録音するだけでは理解が深まりません。
学んだことを自分の言葉でかみ砕いて、頭のなかで整理してから録音する必要があります。
- 録音する学習範囲を決める
- 1で決めた項目ごとに、要点を頭のなかで思い浮かべながらゆっくりと声に出し、録音する
- 録音内容が正しいかどうか、テキスト等で確認する
- 誤っている場合は、正しい内容で録音し直す
- 録音したものをスキマ時間に聴き返す
要点を抑えて取り組んでみましょう。
自分の声を録音するというのは変な気恥ずかしさがある人もいるかもしれません。
ただ意味のあるものは一先ず取り組んでみましょう。