大型連休も終わり、学校が再開・・・
大都市圏を始め、学校が休校になったり生活が制限など、まだまだ大変な時が続いております。
浜松市でも、まだまだ油断ならない状況です。
これから気温・湿度も上がります。ますます教室環境に気を配る必要がでてきます。
学校では教科書の導入がおわり、各学年ごとの本格的な学習が始まります。
中学一年の生徒は部活が本格的に始まるなど、どの学年でも勉強・部活と大変になり始めます。
そんな中、本年度の教育指導要領の改訂に伴い、さまざまな変更が行われています。
今回は親御さんも気になる「成績評価」について、簡単に書かせていただこうと思います。
目次
①成績表の付け方?
②「テストの点数が悪いから、成績が低くなる」!?
③「間違ってもいいんです!」の未来への願い
④「未来をよくする行動」ですか?
①成績表の付け方?
観点とは、学習評価の中での評価項目です。
成績表での、教科別の各項目と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
例えば、算数の授業での理解はどうか?授業に積極的に参加して発表をしているか?提出物はどうか?など、
教科別にそれぞれの評価をしています。
小学生では◎○などの評価をしています。
中学生では、その各項目の評価(ABC評価)を行い、
まとめて教科別の総合成績(5段階評価)としています。
今回の改訂ではその項目が3つとなります。
簡単に具体例も書かせていただきます。
(1)知識・理解
(ペーパーテスト・学習した知識や技能を用いた説明や実験等での評価)
(2)思考・判断・表現
(レポートの作成や発表・話合いや作品制作などの表現などの活動等での評価)
(3)主体的に学習に取り組む態度
(ノートやレポート等における記述、発言、行動 児童生徒の自己・相互評価等を児童生徒の発達段階・個性を考慮して評価)
この3項目を 3観点と言われます。
特に、平成31年の報告からは関心意欲の評価点として印象深い「授業中の挙手回数や、毎時間ノートを取っているか、性格や行動面の傾向による一時的な場面の評価」については、
「よりよく学ぼうとする姿勢・態度であるかどうか」という趣旨のもとで評価されるよう、強調されました。
(一部では、挙手やノートを取ることは、授業としては当然であり、評価対象ではない という言い方もされています)
各項目の評価のポイントは?あげるためには?・・・というお話も聞きたいと思われるでしょうが・・・
各所でテンプレートのような言葉が話題になっていますので、今回は面談でお話させていただいたこんなお話を
②「テストの点数が悪いから、成績が低くなる」!?
国立教育政策研究所「学習評価の在り方ハンドブック」を拝見し、率直な感想です。
本来は、その「テスト評価」など、たった一項目の中の一評価に過ぎません!(と、信じたいです・・・)
評価観点では、(1)知識・理解 が該当するところでしょうか
大きく左右するものにはなりますが、「テスト結果だけで成績を決めている」わけではないということです。
成績の評価が低い教科がある場合、
授業にどう参加しているか、宿題や提出物はどうか、ノートのとり方は?など、周りから検証しなければなりません。
また、内容としても「ただ書いている」「ただ出してる」になっていないか?
そういった意味では、「テストだけ頑張る」「問題集を埋めて間違いだけ解答を書き写して提出」は甘い考えであると、わたしは考えています。
今回の成績評価では、(3)主体的に学習に取り組む態度での「学習姿勢の評価」「教科に対するする工夫への評価」も組み込まれるようになります。
つまり、日々の学習と内容が、いかに将来のため・目標のために活かせれるようになっているか、と読み取れます。
「これだけやっていればいい」というものはないと考えています。
③「間違ってもいいんです!」の未来への願い
「問題集を埋めて間違いだけ解答を書き写して提出」という小学生・中学生の現状を目の当たりにし、
「提出しないといけないけど、溜まっちゃった・・・。焦ってやる」
そんなことも、お恥ずかしながらわたしにもあったなあと感じました。
本校の生徒さんには、特に中学生には「間違った問題ほど、大切に」とお伝えします。
ノートやプリントに取り直すことは小学生でも定着を進めています。
問題番号にチェックをしておく。進んでしまうけど、テスト前にはその問題を再チャレンジする。
先生の解説は言葉やイメージを書いておく。付箋で中訳をつける。
「これで最後にできるようになればいいんだよ!終わりよければすべてよし!」と笑いながら伝えますが、
実は、そこまでのプロセスを変えてもいるんです。
そのノートを学校の先生に見せてみたら・・・なにか変わるかもしれません。よね?
④「未来をよくする行動」ですか?
やり方をすこし変えてみたら、勉強のイメージが変わるかもしれません。
もしかしたら、テストでチェックした問題が出て、正解を出せるかもしれません。
もしかしたら、仲のいい友達と勉強の共有をするきっかけになるかもしれません。
ちょっと嬉しくなりませんか?
そんなきっかけになってくれればと考えています。
本来は自発的に行動を変えてくれるのが理想です。
もっと、こうしてほしいという細かいこともあります。
口うるさく言いすぎたかな・・・とも反省もします。
古臭いやり方には間違いありませんが、生徒さんが納得して、できてくれることが一番であると考えています。
「成績のための行動」ではなく、「自分自身をよくするための行動と、それに対する適正な評価=成績」であると思った方が、いいのではないでしょうか
もちろん、超進学系の塾であれば、前者でもあるかもしれませんが・・・
いつか この古臭いやり方を覆す そんなやり方が出てきたら・・・
わたしはとても嬉しいです・・・!