勉強したはずなのに翌日になると忘れてしまう。そんな悩みは、復習するタイミングを変えることで改善できることがあります。覚えた内容を定着させる復習方法をヒーローズ志都呂校が解説します。
★「昨日やったのに、もう忘れてる!」は珍しくありません
英単語を覚えた。
漢字を練習した。
理科や社会の用語も確認した。
数学の問題も解けるようになった。
そして翌日。
問題を見てみると、
「……あれ?」
昨日は分かったはずなのに思い出せない。
「この単語、見たことはあるんだけど…」
「昨日この問題できたのに…」
「答えを見れば分かるんだけど…」
そんな経験はありませんか?
ここで、
「自分は暗記が苦手だから」
「頭が悪いから覚えられない」
と考えてしまう生徒さんもいます。
でも、実は
一度覚えたことを忘れるのは普通です。
人間の頭は、一度見たものを全部ずっと覚えていてくれるわけではありません。
だからこそ大切なのが、
忘れる前提で復習すること
です。
勉強では、
「何回やったか」だけでなく「いつもう一度やったか」
がとても重要になります。
◆「一度できた=覚えた」ではありません
授業で先生の説明を聞いて、
「分かった!」
と思うことがあります。
塾で問題を解いて、
「できた!」
となることもあります。
でも、その瞬間に理解できたことと、
数日後も自分でできること
は別です。
例えば英単語。
今日10回書いて覚えたとしても、1週間何も見なければ忘れてしまうことがあります。
数学も同じです。
解説を見ながら一度解けた問題を、そのまま放置すると、数日後には解き方を忘れてしまうことがあります。
つまり勉強では、
理解する → 思い出す → また使う
という流れが必要です。
◆覚えるために大切なのは「思い出す練習」
勉強というと、
教科書を読む。
ノートを見る。
答えを見る。
という「見る勉強」が増えやすくなります。
もちろん、最初に覚えるときには必要です。
ただし、定着させるためには、
答えを見ずに思い出す時間
が大切です。
例えば英単語なら、
「英語を見て日本語を答える」
だけでなく、
「日本語を見て英語を書けるか」
も確認します。
社会なら、
「徳川家康という名前を見る」
だけではなく、
「江戸幕府を開いた人物は?」
と聞かれて自分で答えられるかを確認します。
見れば分かる状態から、自分で出せる状態へ。
ここまでできて、初めてテストで使える知識に近づきます。
◆おすすめの復習タイミング①「その日のうち」
まずおすすめなのが、学校や塾で習った内容を
その日のうちに一度だけ確認すること
です。
長時間やる必要はありません。
数学
授業で解いた問題を1問解き直す。
英語
その日に習った単語を10個確認する。
理科・社会
ノートを見ながら重要語句をチェックする。
国語
新しく出てきた漢字を確認する。
5分から15分程度でも構いません。
その日のうちなら、まだ授業内容が頭に残っています。
そこで一度確認しておくと、
「今日習ったこと」を頭の中でもう一度整理できます。
◆おすすめの復習タイミング②「翌日」
次に大切なのが、
翌日にもう一度確認すること
です。
ここが意外と重要です。
昨日解けた問題を、答えを見ずにもう一度解いてみます。
すると、
「これは覚えてる!」
「ここだけ忘れてる」
「解き方が途中から分からない」
と、定着している部分と忘れている部分が分かります。
忘れていたら、
「ダメだった」ではなく「今復習できてよかった」
と考えましょう。
忘れたタイミングで思い出し直すことで、少しずつ記憶が強くなっていきます。
◆おすすめの復習タイミング③「3日後」
その日のうち。
翌日。
そして、さらにおすすめなのが
数日後にもう一度
です。
例えば月曜日に習ったことを、
- 月曜日に確認
- 火曜日にもう一度
- 木曜日か金曜日に再確認
という流れです。
この頃になると、一度思い出せた内容でも少し忘れています。
そこで再び問題を解くことで、
「長く覚えておくための復習」
になります。
◆おすすめの復習タイミング④「1週間後」
最後に、1週間後にもう一度確認します。
ここで自力でできれば、かなり定着している可能性があります。
逆に、
「完全に忘れていた!」
という場合もあります。
でも、それも大事な発見です。
テスト直前に初めて気づくより、1週間後に気づいた方がずっと直しやすいからです。
おすすめは、
1日後 → 3日後 → 1週間後
という感覚で復習することです。
毎回すべてを最初からやり直す必要はありません。
間違えたものや、思い出せなかったものだけでOKです。
◆全部を復習しようとすると続きません
ここでよくある失敗があります。
「復習が大切なら、毎日全部復習しよう!」
と考えてしまうことです。
月曜日に5教科。
火曜日に5教科。
水曜日も5教科。
これでは、
復習だけで一日が終わります。
現実的ではありません。
だからこそ、
間違えたものを中心に復習する
ことが大切です。
例えば学校ワークを解いたとき、
- ○=できた
- △=少し不安
- ×=できなかった
と印をつけます。
次の復習では、
△と×だけ
を解き直します。
これなら復習時間をかなり減らせます。
◆学校ワークにも「復習タイミング」を作る
テスト勉強でも同じです。
よくあるのが、
学校ワークを1回全部終わらせて、
「よし、提出物終わった!」
で終了するパターンです。
でも、本来ワークは
できない問題を見つけるための教材
でもあります。
1回目で間違えた問題へ印をつける。
数日後にもう一度解く。
さらにテスト前にもう一度確認する。
こうすると、
1回目
「全然分からない」
2回目
「なんとなく分かる」
3回目
「自分で解けた!」
という変化が起こります。
この3回目の状態まで持っていけると、テストで点につながりやすくなります。
◆英単語・漢字は「まとめて100個」より「毎日少し」
暗記でよくあるのが、
テスト前日に英単語を100個覚える。
という勉強です。
もちろん、何もしないよりはいいです。
ただし、
一気に覚えたものは、一気に忘れやすくなることがあります。
おすすめは、
月曜日
20個
火曜日
昨日の20個+新しい20個
水曜日
間違えたもの+新しい20個
という形です。
毎日新しいものだけを見るのではなく、前にやったものも少し混ぜます。
すると自然に復習回数が増えます。
◆数学は「答えを覚えない」ことが大切
数学の解き直しで注意したいことがあります。
同じ問題を何度も解いていると、
「答えは12だった」
という数字だけを覚えてしまうことがあります。
でも、それでは数学の復習になりません。
大事なのは、
なぜその答えになるのか
です。
解き直すときは、
- 途中式を書く
- 解き方を説明する
- 数字が変わっても解けるか確認する
ことを意識しましょう。
「答えを覚えた」
ではなく、
「解き方を覚えた」
状態を目指します。
◆「答えを見て分かった」は復習完了ではありません
これはかなり大切です。
間違えた問題の答えを見て、
「なるほど!」
と思う。
赤ペンで正しい答えを書く。
そして、
「直し終わった!」
となる。
でも、それだけではまだ不十分なことがあります。
答えを見れば分かる状態から、
答えを隠してもう一度できるか
を確認してみましょう。
答えを閉じる。
少し時間を空ける。
もう一度解く。
これでできれば、かなり理解が進んでいます。
◆「覚えられない人」ではなく「復習回数が足りない人」かもしれません
生徒さんから、
「私、暗記が苦手なんです」
と言われることがあります。
もちろん、覚えやすさには個人差があります。
ただ、実際に話を聞いてみると、
日曜日に覚えた
↓
その後一度も見ていない
↓
金曜日に忘れている
ということもあります。
それなら、忘れていても不思議ではありません。
「自分は覚えられない」
と決めつける前に、
何回復習したか
を確認してみてください。
一度で覚えられなくても大丈夫です。
2回。
3回。
4回。
と触れることで少しずつ定着します。
◆忙しい人は「スキマ時間」を復習に使う
部活動や習い事で忙しい生徒さんの場合、
「復習する時間なんてない!」
と思うかもしれません。
でも、復習は必ず机に30分座って行う必要はありません。
例えば、
- 朝5分英単語
- 学校へ行く前に漢字
- 塾へ行く前に理科用語
- 寝る前に今日の数学を1問
などです。
5分×3回=15分
になります。
短い時間でも、思い出す回数を増やすことが大切です。
◆テスト前の勉強がラクになる
普段から復習していると、テスト前にも大きなメリットがあります。
テスト範囲が出てから、
「これ全部覚えないと!」
ではなく、
忘れているものだけを重点的に復習
できるようになります。
つまり、テスト前に行うのは
「初めて覚える作業」
ではなく、
「最終確認」
になります。
この差はかなり大きいです。
◆保護者の方に意識していただきたいこと
お子さまが、
「勉強したのに忘れた」
と言ったとき、
「ちゃんと覚えてなかったんじゃない?」
と感じることもあると思います。
でも、忘れること自体は自然です。
そこで、
「昨日やったところ、今日もう一回だけ見てみようか」
「間違えた問題だけやってみたら?」
と、復習へつなげる声かけがおすすめです。
忘れることを責めるより、忘れたあとにどう戻すか。
こちらの方が大切です。
◆ヒーローズ志都呂校が大切にしていること
ヒーローズ志都呂校では、
問題を一度解けたから終了。
答えを写したから直し終了。
とは考えていません。
大切なのは、
次に一人で解けるか
です。
授業で理解する。
自分で解く。
間違いを確認する。
時間を空けてもう一度解く。
こうした流れを繰り返しながら、少しずつ「できる問題」を増やしていきます。
**復習は、同じことを何度もやる無駄な時間ではありません。
「分かった」を「できる」に変える時間です。**
★「勉強しているのに覚えられない」と感じている方へ
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●勉強したはずなのにすぐ忘れてしまう
●テスト前になると以前習ったことを忘れている
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●暗記が苦手だと感じている
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覚えられないからといって、勉強時間をただ増やすだけが答えとは限りません。
何を・いつ・どうやって復習するか。
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