こんにちは。
ヒーローズ富塚校の鈴木です。
今日は、生徒から寄せられたこんな質問の回答をしていこうと思います。
(問)同じ授業を受けてるのに、どうして勉強できないの?
なかなか成績が上がらない子だと、一度は考えたことある悩みじゃないでしょうか。「同じ授業のはずなのに、どうして差がつく?」とも言い換えられますよね。これはとても良い着眼点です。
それは、差がつくようなちゃんとした理由があるからです。
同じ授業を受けているはず。
スタートも同じだったはず。
なのに、できる子がいてわけがわからなくなってる子がいて。
こう言った疑問に対して、「頭の構造が違う」「地頭が違う」「遺伝子的な問題」など、原因を外部に求めて、今の自分を擁護するーー経験がある人もいるのでは?
差がつく理由の中には、もちろん、こう言ったものもあります。けれど、中学校や小学校という狭い世界の中で、そんな天才が身近にたくさんいるはずもありません。
1番の理由は勉強方法が違うということ
同じ授業を受けていても、できる子とできない子の差が生まれるいちばんの理由は、「勉強方法が違う」ということです。これは、個々の授業や、教科ごと、テスト勉強といった小さなものの話ではなく、もっと大きな世界での話です。
人によって、「普通」と思ってることが違うというのは、多分わかると思います。
同じ授業を受けていても成績が上がりやす子と、そうでない子とでは、「普通にやっている」ことがだいぶ違うんです。
本質的には勉強時間以外も学んでいるかどうか
本質的には勉強時間以外も学び続けているかどうか、これに尽きます。できる子は、授業時間以外も学んでいるんです。
ーーそんなの当たり前じゃん。
ーー塾いってるからでしょ!
なんていう恨み節が聞こえてきそうですが、そうじゃないんです。
休み時間も勉強している、塾で学校外でも勉強している、ということではなくて、「日常生活から学びを得られるかどうか」です。
授業を受けていること、勉強に向かう時間が長いこと、塾に通ってることなどといったあえて勉強する時間を作らなくても、日常生活の中から学べる要素を学んでいる子が、できるようになっているんです。
表面的な勉強時間の差ではないんです。
学びとは「気づき」「行動する」ことだと私は思います。
それを普段から習慣的に(普通に)やっているかどうかなんです。
学びには3つのタイプが存在する
「学び」=「気づき」+「行動する」ということに定義します。子供たちの様子や話を聞いていくと、大きく分けて3つの学びのタイプがいます。
①授業を受けていても学びがない
このタイプの子供は、例えばこんな感じの子です。
- ●席について授業は受けてる。でも授業の話はほとんど聞いてない。
- ●席について授業は受けてる。でも黒板に書いてあることコピペするだけ。
- ●席について授業は受けてる。でも授業の内容はほとんど聞かず、先生の雑談や面白トークのみスイッチが入る。
このタイプは、授業内容を聞いていないわけではないのですが、先生の雑談や面白トークに意識が向く力が強いので、知識が断片的になり体系化されないので記憶の定着があまりありません。
雑談や面白トークの内容を覚えていても、その日にやった授業内容はほとんど頭に残ってないーーそんな経験もしばしばです。
②授業だけが学びになる
このタイプの子供は、例えばこんな感じの子です。
- ●授業を受けている時、勉強時間の時、塾にいる時は学ぶ。
- ●真面目に授業を受ける。予習や復習をする。
- ●勉強を「する」時間はしっかりと学ぶ。
いわゆる学校で「勉強ができる」「成績が良い」に属するタイプです。「学ぶ場」においては、しっかりと学びを得られるのが特徴です。
③日常全てが学びになる
②のタイプと違って、「学ぶ場」以外でも学びを得るのが、このタイプです。あえて「場所」や「時間」を作らなくても、日常全てが学びになるのだから、学ぶ時間の絶対量が全然違います。
このタイプは、起きている時間全てから、学びを得ているのです。それこそ、テレビを見ている時、友達と遊んでる時、ゲームしてる時、スマホで遊んでる時全部です。こういう人は、勉強する時間以外で得られた「気づき」や「アイディア」を、勉強する時間において自然と応用活用しています。
同じ授業を受けているのに、どうして勉強ができないの?
今一度、最初の問いに振り返ってみます。
「同じ授業を受けているのに、どうして勉強ができないの?」その答えは、授業は同じでも、受け手側の「方法」に違いがあるからです。そしてその方法は「勉強に対してどう学んでいるか」に依存するのです。
ヒーローズ富塚校では、生徒の得意分野から勉強方法を模索したい生徒をお待ちしております。