こんにちは、個別指導学院ヒーローズ富塚校、教室長の鈴木です。
ゴールデンウィークが明け、学校行事も落ち着きを見せ始めると、いよいよ新学年最初の「定期テストI(期末テスト)」が目前に迫ってきます。
富塚中での定期テストの範囲が発表されるこの5月から6月にかけての時期、お母様たちからは毎年、こうした悔しさと焦りの混じったご相談を数多くいただきます。
「毎日あれだけ机に向かっているから『今回は大丈夫だろう』と安心していたのに、学校の小テストや単元テストが返ってきて愕然としました。本人を問いただしても『やり方がわからない』『どうしても集中できない』と言い訳をするばかりで…。」
家で頑張っている姿を直接見ていただけに、結果が全く伴わない時のショックは計り知れません。お子さんの努力を無駄にしたくない、何とかして正しい方向に導いてあげたいというお母さんの強い想い、私には痛いほど伝わってきます。

机に向かっている「だけ」の作業になっていませんか?
「勉強方法が全くわからない」「気が散って集中力がない」と嘆くお子さんの多くは、実は共通の極めて危険な罠に陥っています。それは「ただの『作業』を『勉強』だと完全に勘違いしている」ことです。
教科書の大切そうな太字を、綺麗な蛍光マーカーでただ一直線になぞる。あるいは、学校の提出物であるワークを広げ、分からない問題はすぐに答えを見て、そのまま赤いペンで丸写しする。
これらは、スポーツの部活動に例えるなら、試合前に自分のユニフォームをただ綺麗にアイロンがけしてたたんでいるだけで、一向に実戦練習(素振りやグラウンドでの走り込み)をしていないのと同じ状態なのです。
額に汗はかいていないのに、机に座っていた時間だけが過ぎていくため、本人としては「3時間も勉強をやった気」になってしまいます。
- 机に向かっても、開始5分で違うことを考え始め、シャーペンを分解し始める。
- 「覚える」「問題を自力で解く」という、脳に汗をかくアウトプットの作業を極端に嫌がる。
- 自分の間違い(×)を直視できず、適当に赤で丸をつけて終わりにし、なぜ間違えたのかを一切振り返らない。
これらを放置した結果が、テスト本番での「時間が足りなかった」「見たことあるけど解けなかった」という言い訳、つまり点数の大幅な低下という残酷な現実として表れます。
表面的な点数より恐ろしいのは、「内申の停滞」という事実
ここで、重要な事実を改めて思い出していただきたいのです。
試験直前に徹夜でプリントを丸暗記したり、山を張ったりした一夜漬けの詰め込みで、たまたま60点、70点という点数がその場しのぎで取れることもあるかもしれません。しかし、日々の正しい学習プロセスを踏んでいない生徒は、通知表の「内申点」が上位に食い込むことは決してありません。
学校の先生方は、プロです。小テストの取り組み方や、提出されたノートのまとめ方、授業中の目の輝きを通して、「この生徒に主体的に学ぶ姿勢があるか」を確実に見抜いています。
誤った学習方法、つまり「ただこなすだけの作業」のままでは、厳しい高校受験を勝ち抜くための内申点は絶対に確保できないという、お子さんの学習に対する重大なシステムバグ(不具合)が生じているのです。
「自走力」を手に入れるための最強のOSをインストールする
この深刻な状況を根本から打開するためには、ただ「勉強時間を増やせ!」と命令するのではなく、正しいシステムの導入が不可欠です。
- 「自己管理のOS」(未来をデザインする力)
「なぜ今回、この基本問題を間違えたのか」を自分で容赦なく分析(デバッグ)し、具体的な解決策を導き出す力です。「提出物のワークをただ埋めるのではなく、テスト3日前までに最低3周する」「間違えた問題だけをピックアップした、自分専用の弱点克服ノートを作る」など、自分の力で考え抜き、内申点を自ら勝ち取る戦略的な視点が身につきます。これがなければ、いつまでたっても親や先生に依存するだけになってしまいます。
- 「学習習慣のOS」(現在をつくる力)
苦痛な「作業」だった時間を、点数が上がる「ワクワクするエンターテインメント(Edu-tainment)」へと昇華させる力です。ただ教科書を眺めるのではなく、常にテスト形式で「自分は今、これを何も見ずに説明できるか?」と自分自身を試す。この質の高い学習習慣が完全に定着すれば、自然と机に向かう際の集中力は研ぎ澄まされ、無駄な時間が劇的に減っていきます。
お母さんに今日から実践してほしい「魔法の3ステップ」
定期テスト前、今日からご家庭でぜひ試していただきたい、具体的な声かけのステップがあります。
1. 【聞く】「早く勉強しなさい!」と言うのをぐっと堪えて、「今日のテスト勉強、計画のどこまで進んだ?」と、完了したプロセスの事実だけを冷静に聞く。
2. 【試す】「じゃあ、さっきやったワークのこのページの中から1問だけ、お母さんにクイズ形式で問題を出してみて!」と、アウトプットを遊び感覚で促す。
3. 【褒める】もし答えられたり、一生懸命に説明できたら「すごい!よくそこまで理解できてるね!」と、テストの点数という最終結果ではなく、「真剣に理解しようとした学習の過程(プロセス)」を全力で承認する。
お母さんが、内容を直接「教える」必要は全くありません。お子さんが自分の言葉でアウトプットし、「理解度をチェックする最強のリスナー(聴き手)」になってあげてください。
もし、いくら声をかけても「うるさいな」と反発されたり、ご家庭の力だけでは学習の改善が難しいと感じたりしたら、遠慮なく私たちにSOSを出してください。お子さんの奥底に眠っている無限の可能性を、プロの私たちが必ず引き出してみせます。









