「子供が机に向かってもなかなか集中できない」、「勉強が長続きしない」という悩みを抱えているお母さんは多いのではないでしょうか。集中していない子供を叱ってしまうお母さんもいるかもしれませんが、叱るだけだと子供は余計に勉強に集中できなくなってしまいます。そこでこの記事では、勉強に集中できない人の原因と、集中力をつけるための対策を紹介します。
◆勉強に集中できない5つの原因
まずは、勉強に集中できない原因として以下の5つを紹介します。
・机の周辺に誘惑がある
・お腹がいっぱいの状態で勉強しようとする
・勉強時間を決めていない
・いろんなことをやろうとしている
・勉強をやらされていると感じている
それでは、1つずつ確認していきましょう。
▼机の周辺に誘惑がある
いざ勉強に取り組もうと思っても、勉強机の周辺に様々な誘惑がある状態だと集中力を保つことが難しくなります。例えば、スマートフォンやタブレット端末、テレビ、漫画、ゲーム機器などがすぐ手に届く場所にあると、ついつい手を伸ばしてしまうのではないでしょうか。勉強の合間にちょっとだけ、と思っていても、気づいたら結構な時間が経っているということもあります。
また、スマートフォンの通知をオンにしていると、通知が来るたびにチェックしてしまう可能性もあります。いくら集中していても、通知が来るたびに集中力が途切れてしまうため、勉強がやりにくくなってしまうでしょう。
▼お腹がいっぱいの状態で勉強しようとする
ご飯を食べた後に勉強をしようとすると、眠気が襲ってくるため、集中したくても集中できない状態になってしまいます。なぜ、眠くなるのかというと、食事を摂ることで血糖値が高くなり、睡眠と関係がある「オレキシン」という物質の分泌が減ってしまうためだと言われています。逆にオレキシンがしっかりと分泌されているときは、体も活性化されているので、勉強にも取り組みやすくなります。
勉強をするときは食べ過ぎない、もしくは食べ過ぎたときは勉強をしないようにしましょう。
▼勉強時間を決めていない
勉強を始める際に「●時まで勉強をする」「●分経ったら休憩する」など、時間を決めていないと、メリハリがつけられずダラダラと勉強することになってしまいます。時間が決まっていないと休みたいと思ったらすぐに休めてしまうため、集中することもできないでしょう。
▼いろんなことをやろうとしている
1度の勉強であれもこれもやろうとすると、広く浅くしか勉強できず、集中して取り組むことができません。
数学の勉強をしていて調子が出てきたと思っていたタイミングで、英語の勉強をする時間になってしまった、といった具合に何でもかんでもやろうとすると、どの教科も中途半端にしか勉強できなくなってしまいます。
▼勉強をやらされていると感じている
子供が勉強をやらされていると感じていると、勉強に集中することはできません。教育熱心な親から、受験のために勉強をしなさいと言われている、など自分の意思でやっていないと、本人に勉強をする目標や目的がない状態なので、勉強を始めたとしてもすぐに飽きてしまいます。
◆勉強に集中できない時に簡単にできる5つの対策
では、集中できない時はどうすれば、集中できるのでしょうか。続いては、集中するため対策として以下の5点を紹介します。
・誘惑を遠ざける
・体を動かす
・勉強するタイミングを考慮する
・時間を決める
・やるべきことをリスト化する
▼誘惑を遠ざける
勉強をするときは、集中力の妨げになる誘惑が周囲にない環境を作るようにしましょう。スマートフォンは電源を切って別の部屋に置いておく、漫画やテレビのない部屋で勉強するなど、集中力の妨げになるものを目に入らないところに置くことで集中しやすくなります。また、ダイニングなど親の目が届く範囲で勉強させるのも、誘惑から遠ざける意味で効果的です。
▼体を動かす
集中するための鍵となるのが脳ですが、脳にエネルギーが足りていない状態だと集中力は保てません。そういったときは少しだけ体を動かしてみてください。体を動かすことで、脳が刺激され集中しやすくなります。体を動かすといっても激しい運動をする必要はなく、ストレッチや自宅周辺のウォーキングなどを少しするだけで構いません。
▼勉強するタイミングを考慮する
満腹の状態や夜の眠い状態で勉強しようとしても、なかなか集中力を保つことはできません。そのため、勉強をするときは「いつするのか」ということを考慮するようにしましょう。例えば、朝起きたばかりのタイミングだと、脳がすっきりとしている状態なので、集中力が維持しやすくなっています。
▼時間を決める
1回の勉強時間を決めることで、「ここまでは頑張ろう」、「あと●分だから、それまではスマホは我慢しよう」など、休憩する時間と勉強する時間がはっきりとするため、集中力を保ちやすくなります。
最初のうちは短時間で設定し、集中できるようになってきたら時間を延ばしてみるといいでしょう。短時間でも集中して勉強できた、という成功体験が自信になるため、さらに勉強を頑張ろうと思えるはずです。
▼やるべきことをリスト化する
机に向かっていきなり勉強を始めようとしても、何から手をつければいいのかわからない、という子供もいるかと思います。そういったときは、その日にやることを細かくリスト化するようにしましょう。
例えば、以下のような形です。
・英語の教科書の「現在完了形」の部分を読む
・「現在完了形」の演習問題を10問解く
・単語を10個覚える
・次の授業で習う部分を教科書で予習する
このように、1つ1つの作業を細かくリストにすることで、やるべきことがはっきりとするため、集中しやすくなります。リストは、1つ完了するごとにチェックをつけていきましょう。全部にチェックがついたら、大きな満足感と達成感を得ることができるため、勉強に対するモチベーションも高くなります。
まとめ
今回は、勉強に集中できない原因とその対策方法を紹介しました。集中力は、スマートフォンなどの誘惑や満腹感、さらにはタイムリミットの未設定など、ちょっとしたことで妨げられてしまいます。これに対する対策としては、誘惑を遠ざける、勉強時間を決める、やるべきことをリスト化するといったことが挙げられます。どれも簡単にできるものなので、ぜひ試してみてください。
一方で、自宅だとなかなか集中できない、という場合は学習塾の利用がおすすめです。中でもヒーローズは授業料が1コマ1,000円からとなっていることに加え、都合に合わせて通えるなど、子供にとっても親にとっても通いやすい(通わせやすい)のが特徴です。
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