受験について、私が大切にしていること
受験というのは、時に残酷なほど現実的で、時に人生の方向を大きく左右する出来事です。
けれど、私は塾を運営する立場として、「合格率」や「実績」だけに価値を置いたことは、一度もありません。
正直に言ってしまえば、うちの塾の合格率が何%かなんて、僕はどうでもいいと思っています。
大切なのは、生徒さん一人ひとりが「自分の行きたい場所」を見つけて、「そこに挑戦しよう」と決めること。その意思を私は、何よりも尊重します。
だからこそ、希望する学校があるなら、どうぞ堂々と目指してください。
私たちは、その挑戦に対して、全力でサポートします。
ただし、理想だけでは語れない現実もあります。
たとえば、「この学校に10回挑戦したら、8回は落ちるかもしれない」というデータがあれば、きちんとその事実も伝えます。
「こちらの学校なら、10回受けて7回は受かる可能性があるよ」といった現実的な選択肢も提示します。
でも、最終的に決めるのは、あなた自身です。
誰かに言われたからではなく、自分で決めた道を進んでほしいと思っています。
そして、たった今、この瞬間からどれだけ努力できるか――
それが未来の結果に直結すると言っても、過言ではありません。
受験は、他人との戦いではなく、自分自身との戦いです。
「自分で決めて、自分で努力して、自分で結果を受け止める」
そんな経験が、これからの人生をきっと支えてくれます。
私たちは、全力でその歩みを支えます。
頑張ってください。応援しています。そして、どうか一緒に頑張らせてください。
土壇場で自分を救えるのは、やっぱり自分だけ
日々の指導の中で、内申の話をすることも多くあります。
もちろん大事な指標ではありますが、最後の最後で勝負を決めるのは「当日の得点力」です。
本番で一番点を取った人が合格する――
そのシンプルで厳しい事実を、私たちは忘れてはいけません。
そして、土壇場で自分を救えるのは、親でも、友達でも、塾の先生でもありません。
自分自身だけです。
だからこそ、今、自分のやるべきことを、誠実に積み重ねてください。
一つひとつの努力が、あなた自身の力になります。
勉強を通して、自分で自分の道を切り開く力を身につけてほしい。
それができなければ、これから先も誰かに依存して生きていくことになります。
私も、親御さんも、きっとそれは望んでいないはずです。
あなたが「自分の人生を、自分の足で歩ける人」になることを、心から願っています。