愛知県の私立高校入試と併願校の決め方【2027年度】|長久手市の中3が秋までに決めること
「うちは公立が第一志望だから、私立はとりあえず一校」。長久手市のご家庭からも、毎年この言葉を聞きます。ところが受験のカレンダーを見ると、実際に先に結果が出るのは私立のほうです。しかも2026年4月からは授業料の支援制度が大きく変わり、「私立は費用が高いから」という理由で選択肢を狭める必要もなくなりました。
公立入試のしくみについては別の記事でくわしく扱っているので、ここでは私立高校の入試と併願校選びにしぼって整理します。秋の三者面談までに決めておきたいことが見えてくるはずです。
私立が先、公立があと|中3の1月〜3月に起きること
愛知県の高校入試は、私立が1月、公立が2月という順番で進みます。2027年度(令和9年度)はおおむね次のような流れです。
私立の推薦・特色は1月中旬、一般入試は1月下旬に選考と発表があります。公立の一般選抜は学力検査が2月24日、合格発表が3月8日の予定です。
ここで注目したいのが、私立の合否が公立の出願より前に分かるという点です。行き先が一つ確保された状態で公立に挑めるかどうかは、2月の心の余裕をまったく別のものにします。「滑り止め」という言い方をされがちですが、実際には受験期を支える土台と考えたほうが実態に近いでしょう。
私立高校には3つの入り口がある|推薦・特色・一般
私立高校の受け方は一つではありません。大きく3つに分かれ、それぞれ準備すべきものが違います。
推薦入試は中学校を通して出願し、合格したら入学するのが原則です。学校ごとに「9教科の合計がいくつ以上」といった内申の目安があり、それを満たすかどうかが中心になります。つまり推薦をねらうなら、勝負は2学期の通知表ということです。
特色入試は、部活動の実績や資格、学校が定めた分野への意欲などを評価するものです。条件は高校ごとにかなり違うので、募集要項を早めに取り寄せる必要があります。
一般入試は誰でも出願でき、当日の学力検査が中心です。公立を第一志望にしながら私立を併願する場合は、この一般入試が基本の入り口になります。
2026年度から授業料の支援が変わった|併願の常識が動いた
今年度からの制度改正で、私立高校の授業料に対する国の就学支援金は年間最大457,200円まで、しかも世帯年収による制限なしで支給されるようになりました。愛知県は独自の上乗せ補助に加え、入学金についても最大20万円までの補助を設けています。
これは併願校選びの前提を変える話です。これまで「公立に落ちたときの費用が心配で、私立は1校だけ」としていたご家庭も、教育内容やコースで選ぶ余地が広がったことになります。
支援の対象は授業料と入学金です。施設費、教材費、制服、修学旅行の積立、部活動費などは各家庭の負担として残ります。年間でどのくらいかかるかは学校の入学案内に記載があるので、説明会で必ず確認してください。金額は学校によって差があります。
併願校を決める4つのものさし
では、どう選べばよいのか。実際にご相談を受けるときは、次の4点を順番に見ていきます。
とくに見落とされやすいのが通学時間です。合格した高校に3年間通うのはお子さん自身。乗り換えの回数や朝の混雑まで含めて、実際にその時間帯に一度乗ってみることをおすすめしています。オープンスクールの日を利用すれば、そのまま体験できます。
もう一つが合格可能性。推薦を考えるなら内申の基準に届いているかどうかがすべての出発点になります。基準は中学校に資料が届いているので、秋の三者面談で率直に聞いてみてください。
長久手市から通うなら|リニモと地下鉄で考える通学圏
長久手市は交通の便がよく、私立の選択肢が意外と広いエリアです。方角ごとに整理すると考えやすくなります。
| 方面 | 通学のイメージ |
|---|---|
| 市内・リニモ沿線 | 長久手市内にも私立高校があり、藤が丘や八草からリニモで数分。自転車通学が可能な地区も。 |
| 名古屋市東部 | 藤が丘で地下鉄東山線に乗り換え。名東区・千種区方面の私立が通学圏に入ります。 |
| 瀬戸・尾張旭方面 | バスや自転車+鉄道の組み合わせ。市の北側にお住まいなら選択肢に入ります。 |
同じ長久手市内でも、南部と北部では通いやすい方角が変わります。学校名から探すのではなく、自宅から45分以内で行ける高校を先にリストアップすると、候補が現実的に絞れます。
よくある質問
Q. 私立は何校受けるものですか?
A. 1〜2校が一般的です。日程が違えば複数校を受けることもできます。ただし受験料と当日の負担がかかるため、増やせばよいというものでもありません。
Q. 私立の推薦に合格したら、公立は受けられませんか?
A. 推薦は合格したら入学するのが原則です。公立を第一志望にするなら、一般入試での併願を選ぶのが基本になります。判断に迷うときは必ず中学校に確認してください。
Q. 併願校はいつまでに決めればいいですか?
A. 秋の三者面談が一つの区切りです。夏から秋にかけて説明会に足を運び、11月ごろには候補を2〜3校にしぼれていると、冬の勉強に集中できます。
まとめ
私立入試は1月、公立入試は2月。先に結果が出る私立をどう組み立てるかで、受験期の空気は変わります。入り口は推薦・特色・一般の3つ。授業料の支援は年最大457,200円まで所得制限なしに広がり、選び方の自由度も増しました。
残る作業は、通学時間・費用・進路・合格可能性の4つで候補をしぼること。夏のうちに説明会の日程を調べ、秋の面談で相談できる状態にしておけば、冬は勉強だけに集中できます。
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