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【高校受験に大きく関係する内申点】
「相対評価」か「絶対評価」か
“内申点問題”で名古屋市教育委員会が調査
今朝、こんな記事が出ていましたが、「相対評価」と「絶対評価」の違いって何でしょうか・・・?
「相対評価」と「絶対評価」は、評価の方法として対照的な考え方です。
【相対評価】
集団内での順位を基準に評価する方法です。
例えば、「クラスの中で上位10%の生徒が最高評価を得る」といった形で、他者との比較によって評価が決まります。
受験の時の偏差値も、相対評価の一例です。
偏差値は、全体の平均が50に設定されていて、自分の位置がわかるようになっています。
特徴:他の学生と比較してどの位置にいるかによって評価が決まります。
利点:クラス内の競争意識を促進し、相対的なパフォーマンスを把握しやすい。
欠点:クラスの成績分布によって評価が変動しやすく、絶対的な基準が設定されにくい。
【絶対評価】
事前に設定された基準に基づいて評価する方法です。
例えば、「テストの点数が80点以上なら、A評価とする」ように、他者との比較ではなく、個人の
達成度を基準に評価します。
特徴:全員が同じ基準に基づいて評価されるため、クラス内の順位に関係なく評価される。
利点:評価基準が明確で、公平性が保たれやすい。
欠点:基準を満たさない学生は低評価となるため、全体のレベル差が反映されにくい場合もある。
日本の教育現場では、以前は相対評価が主流でしたが、近年は絶対評価が重視される傾向にあります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、相対評価は競争を促しやすい一方で、公平性の確保が難しく、絶対評価は個人の成長を評価しやすいものの、評価基準の設定が難しいという課題があります。
名古屋市の内申点問題に関しては、評価の適切性が議論されているようです。
どちらの評価方法がより公平なのか、教育現場での議論は続きそうです。