ある議題について、賛否両方の意見を自分の頭のなかで想像し、戦わせるという勉強法があります。
それが「脳内議論」です。
ある実験があります。
その実験では、学生たちをふたつのグループに分け、同じテーマに関する情報を渡しました。
その後、一方のチームにはそのテーマに関する小論文を書くよう求め、他方のチームにはふたりの人間が議論するダイアログ形式の文章を書くよう求めました。
その結果、議論を想像したほうのチームは、問題に対してより正確な事実を把握しており、高い理解力を示したのだといいます。
つまり、得た知識をそのままアウトプットするのではなく、
テーマに関するさまざまな意見を想像し、それらを頭のなかで戦わせることで、
その情報を自分なりに活用できるようになるということ。
実験では「議論形式で文章を書いた」とありますが、大切なのは「議論を想像する」こと。
勉強中に「どうしてこうなるのだろう?」と疑問が浮かんだり、論述が求められたりするようなときには、
ぜひ頭のなかで議論を展開してみましょう。