今回は寝る前に読書をすることのメリットをお話します。
・ストレスが減る
読書には、ストレスを軽減し心を落ち着かせてくれる効果が期待できます。
ヨガやユーモアと同等のストレス軽減効果です。
海外では、読書を心理療法の一環として活用する「読書セラピー(ビブリオセラピー)」が広まっているんです。英国は国を挙げて読書セラピー普及に取り組んでおり、イスラエルには「読書セラピスト」という国家資格があります。
古代ギリシャの図書館には、「魂の癒やしの場所」という文言が記されていました。読書の癒やし効果は昔から知られていたのです。
・ネガティブ思考がリセットされる
読書中は別のことを考える余裕がなくなるため、ネガティブ思考のループをストップできるそう。読み慣れた本や簡単な本を選べば、スムーズに入り込め、思考を切り替えやすいですよ。
・眠りの質がよくなる
質のいい睡眠をとれている人:就寝前に読書習慣があるのは25%
質のいい睡眠をとれていない人:就寝前に読書習慣があるのは14%
じつに2倍近くの差があるのです。就寝前の読書は、心地よい睡眠の一助になるのではないでしょうか。
ただし、本の内容やジャンルには要注意。
・内容が記憶に残りやすい
脳画像の分析によれば、睡眠開始からわずか数分後、記憶の一時的な保管庫「海馬」から長期記憶の保管庫「新皮質」へと情報が移動し始めたそう。インプットした情報は、睡眠によって長期記憶になるのです。
また、睡眠中には「記憶保管の妨害」が起こりません。記憶保管の妨害とは、情報を記憶したあとに別のことを記憶すると、古いほうの記憶の定着が妨害されること。
これだけのメリットがあります!
次回は寝る前に読書をするときに十分な効果は発揮されるようなポイントを紹介していきます。