
・算数が苦手な原因は、文章題、式の立て方、計算など子どもによって違うこと
・算数が苦手な子は、頭が悪いのではなく、問題の整理が苦手なこと
・算数が苦手な子には、責めるより、つまずいた場所を一つずつ確認することが大切なこと
この記事の著者:ヒーローズ東郷校の先生東郷町の個別指導塾ヒーローズ東郷校の先生。誰にでもわかるように、そして今日から実践したくなるよう勉強法から伝え、一生役に立つ学習習慣が身につく指導を心がけています。
ヒーローズ東郷校について
えー、本日は
算数が苦手という話でございます。
苦手。
便利な言葉です。
算数どう?
苦手。
計算は?
まあ苦手。
文章題は?
かなり苦手。
図形は?
それはもう、
親戚一同そろって苦手。
だいたい
全部ここに入ります。
しかしです。
算数が苦手という子に
よくよく話を聞いてみると、
本当に苦手なのは
算数そのものではないことが多い。
これが
実におもしろいところです。
たとえば、
計算はできる。
九九も言える。
足し算引き算も
それなりにいける。
なのに
文章題になると止まる。
急に止まる。
さっきまで
鉛筆が軽やかに進んでいた子が、
文章題の一行目で
遠くを見始める。
窓の外を見ます。
空を見ます。
もはや
答えではなく
人生を探しています。
問題は
こんなもんです。
「みかんが12個あります。
3個ずつ分けると何人に配れますか」
みかんです。
ただのみかんです。
別に
時限爆弾ではない。
大事件が起こったわけでもない。
みかんを配るだけです。
それなのに
子どもの頭の中では
急に大規模な会議が始まる。
12個。
3個ずつ。
分ける。
何人。
うーん。
これは割り算なのか。
いや待て、
分けるってことは引く感じもする。
でも3個ずつなら
何回いけるかとも言える。
そもそも
誰に配るんだ。
なんで配るんだ。
みかんはどこから来た。
最後には
こうなります。
「もう無理」
早い。
まだ
みかんしか出てきてない。
算数が苦手な子というのは、
できないというより
頭の中が渋滞しやすいんですね。
数字を見る。
言葉を読む。
聞かれていることを考える。
式を作る。
答えを出す。
これを
いっぺんにやろうとする。
そりゃ混みます。
年末の高速道路です。
しかも
算数はやさしくない。
国語みたいに
「あなたはどう感じましたか」
とは聞いてこない。
いや、
国語には国語の怖さがありますが。
算数は
もっと静かに怖い。
にこりともせず
こう言う。
「式を書きなさい」
急に
責任の全権を
こちらに渡してくる。
説明は以上です、
あとは現場判断で、
みたいな顔をしてくる。
なかなか
ドライな教科です。
でも、
ここが大事なんです。
算数が苦手な子は
頭が悪いわけではない。
むしろ
いろいろ考えすぎて
止まっていることが多い。
ここ、
親としても
ぜひ知っておきたいところです。
算数が苦手に見える子でも、
実際には
問題文を読むのが大変なのか
何を聞かれているのか
つかみにくいのか
式に直すところで止まるのか
それとも
計算そのものでつまずくのか
止まる場所は
みんな違います。
だから
「算数が苦手」と
ひとまとめにすると、
原因を見失いやすい。
風邪っぽいと言っても、
熱なのか
のどなのか
鼻なのかで
話が違うのと同じです。
算数も
だいたい同じです。
苦手という診断名は同じでも、
中身はいろいろなんです。
たとえば
みかんの問題なら、
いきなり全部やらなくていい。
まず
わかっていることを確認する。
みかんは12個ある。
次に
3個ずつ分ける。
最後に
何人に配れるかを聞いている。
ここまで整理できると、
「ああ、12÷3だな」
と見えてきます。
つまり
算数が苦手な子に必要なのは、
才能より
整理なんです。
一気に全部見ない。
順番に見る。
問題を小さく切る。
このやり方が
ものすごく大事です。
よく
「うちの子、算数のセンスがなくて」
と言うことがあります。
でも、
本当にそうかというと
案外そうでもない。
センスの問題に見えて、
実は
問題を分けて考える練習が足りない
言葉を式に置き換える経験が少ない
間違えたあとに
どこで止まったかを確認していない
このあたりのことが
原因だったりします。
つまり、
伸ばしようがあるんです。
ここは
希望のある話です。
算数って、
できる子だけが
すいすい進む世界に見えますけれども、
本当は
考え方を整える教科なんですね。
順番に見る。
比べる。
分ける。
何を使うか決める。
一つずつ確かめる。
これ、
算数の話であると同時に、
わりと人生の話でもあります。
人生だって
全部いっぺんに考えたら
だいたい無理です。
仕事。
家のこと。
お金のこと。
将来のこと。
健康のこと。
人間関係。
全部まとめて来られたら、
そりゃ誰だって
窓の外を見ます。
鳥を探します。
つまり
算数が苦手な子は、
少し早めに
人生の難しさを味わっているだけかもしれません。
そう思うと
ちょっとだけ
かっこいい。
いや、
みかんで止まるのは
まだちょっと早い気もしますが。
そして
ここで親がやりがちなのが
この一言です。
「なんでこんなのもわからないの?」
出ました。
家庭学習界の
伝統芸能です。
しかしこれ、
ほぼ効きません。
むしろ逆効果です。
子どもは
問題がわからないうえに、
責められた気持ちまでのってきます。
すると
頭がさらに固まる。
みかんを配る話だったのに、
家庭の空気まで悪くなる。
みかんに
そんな罪はありません。
だからこそ
算数が苦手な子に必要なのは、
圧ではなく
分解です。
どこで止まったのかを見る。
問題文を読めていないのか。
聞かれていることが
わからないのか。
式にできないのか。
計算で混乱したのか。
そこを一つずつ見る。
これだけで
見え方はずいぶん変わります。
実際、
昨日まで
「無理」と言っていた子が、
次の日には
何事もなかったように解くことがあります。
子どもは急に伸びます。
昨日まで
みかんで止まっていたのに、
今日はりんごもいける。
明日には
クッキーを配り始めるかもしれない。
成長というのは
だいたい急です。
ですから、
算数が苦手でも
そんなに悲観しなくて大丈夫です。
苦手は
終わりではありません。
どこでつまずいているかを知るための
入り口です。
算数が苦手な子は、
できない子ではない。
今ちょっと
交通整理が必要な子です。
だから、
止まったら
一個ずつ見ればいい。
空を見たら
戻ってくればいい。
鳥はたぶん
まだ飛んでいます。
でも、
答えは
たいてい机の上にあります。
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