皆さんはテスト前に詰め込み勉強をし過ぎていませんか?
テスト前に寝る時間を削って夜遅くまで勉強をするヤル気は素晴らしいです。
ただし、それはテスト当日に眠くならずに集中力を持続させて自分自身の実力を全て発揮出来た場合に限ります。
どんなにテスト勉強がカンペキでもテスト中に眠くて集中出来なかったり、頭が回らなかったりしたら結果を出すことは難しいでしょう。
学校の定期テストならまだ良いのですが、それが入試となると大問題です。
入試では当日の点数で評価されてしまいますので、どれだけ普段の点数や模試の結果が良くても本番で点数が全然取れなけばそれは実力とは言えないのです。
塾生さんの点数を見ていると「この子は普段解けているのにテスト本番になると凡ミスしたりど忘れしたりが多いな」という生徒さんを見かけます。
英単語テストで前回書けた単語が数日後に書けなくなっていたりします。
そのような生徒さんを指導する時にはもちろん「どんな勉強法をしているのか」や「勉強時間はどのくらいなのか」も大切にしますが、共通して「テスト直前に頑張り過ぎていてあまり寝ていない」という事があります。(「そもそも勉強していない」という生徒さんは例外ですが・・・)
逆に点数を安定して取ってくる生徒さんは普段から勉強していて直前はいつもより少しだけ多くやるくらいにしている事が多いです。
以前に短期記憶と長期記憶の話や忘却曲線の話をした時にも直前詰め込みタイプより、毎日コツコツタイプの方が記憶に残りやすいという話をしましたが、今回は集中力の面から見ていこうと思います。
「運も実力のうち」と言いますが、受験生に取っては「体調管理も実力のうち」ですからね(^^;
頑張っているのに結果が出なくてはヤル気の損失にも繋がりますし、眠くてツライ思いをする生徒さんを見るのはこちらもツライです。
ちなみに、睡眠時間はどのくらい取るのが良いのでしょうか?
基本的には7時間くらいが適切とされていますが、これは人によって個人差があります。
中高生でも4~6時間の睡眠でも眠くならない生徒もいれば、10~12時間寝ていても学校で居眠りしてしまう生徒もいます。
保護者さんから寄せられる相談で「うちの子はたくさん寝させないと学校で眠くなってしまって、夜に勉強なんてとても無理です。」という内容が多くあります。
成長期のお子さんでは体の成長にエネルギーを使いますので大人と比べたら睡眠時間は多くなる事が多いと思いますが、
毎日のように学校で居眠りしてしまうタイプの生徒さんの生活を調べると「土日は10~15時間寝ている」という生徒さんが非常に多い事に驚きました。
毎授業で居眠りをしてしまうので勉強内容も頭に入って来ませんし、睡眠時間の確保の為に勉強時間も取れずで悪いスパイラルに入ってしまっています。
では、なぜたくさん寝てもまだ寝たりなく感じるのでしょうか?
それは「睡眠の質が悪い」という事が原因になっている事が多いと思います。
特に最近では
・寝る直前までテレビを見ている
・電気を消しているがスマホやタブレットを触っている
という事が多いです。
特に、深夜にアニメやゲーム、SNS等で脳が活性化してしまっていると寝つきも悪くなりますし、寝ても脳が中々休まりませんよね。
部活などで身体的に疲れてしまっていつもよりたくさん寝てしまう事はあるかもしれませんが、昨日たくさん寝たから今日は寝なくても良いというものでもありません。
スマホやタブレットを触る場合でもブルーライトカットモードにしたり、部屋の照明も暖色系にしたりする事で目から入る刺激を和らげる事も出来ます。
また、毎日の生活リズムを正して、決まった時間に寝る、休みの日でも二度寝等はしない、という事をするだけでも体内時計は少しずつ改善されていきます。
睡眠時間と睡眠の質はすぐには改善されにくいものですので最初は大変かもしれませんが、本番をベストパフォーマンスで迎える為に準備をしていきましょう。