10月といえば、ハロウィン。
街にはカボチャ。
お店にはお菓子。
SNSには仮装した人たち。
そして教室では――
「先生、この問題……分からないです」
という声。
実は勉強において、ハロウィンのお化けより怖いものがあります。
それは、
「分からない問題を、そのまま11月まで連れていくこと」
です。
しかも、このタイプのお化けは、
10月31日が終わっても帰ってくれません。
むしろ、
「久しぶり!次の単元でも出てきたよ!」
と再登場します。
かなりしぶといです。
★苦手は勝手には消えてくれない
たとえば数学。
今習っている問題が分からない。
でも、
「まあ、次の単元になれば大丈夫でしょ」
と放置したとします。
ところが数学は積み上げの教科。
次の単元でも、前に習った内容を普通に使います。
すると、
今の単元が分からない
↓
次の単元でもその知識を使う
↓
さらに分からなくなる
↓
「数学、全部分からん!」
という流れになることがあります。
最初は小さな「?」だったのに、気づいたころには巨大化。
ゲームなら中ボスだったはずが、放置した結果ラスボスになっています。
★英語の「まあいいか」も増殖します
英語でも同じです。
単語を覚えていない。
文法が少しあいまい。
でも教科書は次へ進んでいく。
すると、
「単語が分からない」
に加えて、
「文法も分からない」
さらに、
「そもそもこの文、何を言っているの?」
となっていきます。
英語の怖いところは、
一つの「まあいいか」が、別の「まあいいか」を呼んでくること。
特に、
be動詞と一般動詞。
疑問文・否定文。
過去形。
助動詞。
不定詞。
こうした内容はつながっています。
前の内容があいまいなまま進むと、新しい文法まで難しく感じやすくなります。
★テスト前に突然よみがえる「昔の分からない」
普段は忘れていた苦手。
ところがテスト前になると突然帰ってきます。
学校ワークを開いて、
「これ見たことある」
と思う。
問題を読む。
考える。
そして、
「……前も分からなかったやつだ。」
ここで感動の再会です。
できれば再会したくありません。
テスト直前になって、
「この単元も分からない」
「こっちも怪しい」
と気づくと、復習する量が一気に増えてしまいます。
だからこそ、
分からないものは、できるだけ早いうちに処理する。
これが大切です。
★苦手退治は「全部倒す」必要なし
とはいえ、
「じゃあ10月中に苦手を全部なくそう!」
と考えると、それはそれで大変です。
勉強の苦手は、ホラー映画のお化けのように1体だけとは限りません。
数学。
英語。
理科。
社会。
いろいろ出てきます。
そこでおすすめなのが、
「まず1つだけ倒す」
こと。
たとえば、
「方程式の文章問題をもう一度やる」
「英単語20個を覚え直す」
「理科の電流だけ復習する」
というように、苦手を小さくします。
「数学全部」
では大きすぎます。
「方程式の移項」
くらいまで小さくすると、取り組みやすくなります。
★「分からない」を3種類に分けてみよう
苦手を見つけたときは、「分からない」で全部まとめないことも大切です。
たとえば、
- 覚えていない
- 解き方が分からない
- 解き方は分かるけれど、自力だと間違える
この3つでは、対策が違います。
覚えていないなら暗記。
解き方が分からないなら、教科書や解説に戻る。
自力で間違えるなら、解き直しを増やす。
つまり、
「何が怖いのか」を正体まで確認する。
正体不明だと怖いですが、
「これは英単語不足だな」
と分かれば、やることは決まります。
★答えを見て退治した気にならない
ここにも注意です。
分からない問題。
答えを見る。
「なるほど!」
終了。
これでは、苦手が消えたように見えて、実は物陰に隠れているだけかもしれません。
本当に確認したいのは、
答えを閉じても自分で解けるか。
です。
解説を見て理解したら、
一度答えを隠す。
もう一度自分で解く。
できれば翌日にも再挑戦。
ここまでできると、
「たぶん分かった」
から、
「自分でできる」
に近づいていきます。
◆ヒーローズ志都呂校が大切にしていること
ヒーローズ志都呂校では、
分からない問題が出てきたときに、ただ答えを教えて終わるのではなく、
「どこから分からなくなっているのか」
を確認することを大切にしています。
今の問題だけが分からないのか。
前の単元が抜けているのか。
知識はあるけれど使い方が分からないのか。
原因によって、戻る場所も勉強方法も変わります。
そして最終的には、
「先生、何をやればいいですか?」
だけではなく、
「ここがまだできないから、もう一回やります」
と自分で判断できるようになってほしいと考えています。
苦手を自分で見つける。
必要なところまで戻る。
解き直して確認する。
こうした力も、自立学習の大切な一部です。
★11月に連れていくなら「できるようになった問題」を
10月31日。
ハロウィンが終われば、カボチャやお化けの飾りも少しずつ姿を消していきます。
勉強の「分からない」も、
できれば一緒に少し減らしておきたいところです。
全部なくす必要はありません。
まず1問。
まず1単元。
「これだけは10月中にできるようにする」
と決めてみましょう。
分からない問題を放置すると、次の単元で再登場することがあります。
しかし逆に、
今のうちに一つ解決しておけば、
11月の自分が、
「10月の自分、よくやった!」
となるかもしれません。
ヒーローズ志都呂校では、
「苦手が多くて何から復習すればいいか分からない」
「前の単元から分からなくなっている」
「テスト前になって毎回慌ててしまう」
といったお悩みも、一人ひとりの理解度を確認しながら整理しています。
無料体験授業・学習相談受付中です。
今年のハロウィンは、お菓子をもらうだけでなく、
「分からない問題を1つ退治する日」
にしてみるのもいいかもしれません。
ただし、数学の問題に「トリック・オア・トリート!」と言っても、たぶん答えは教えてくれません。
ちゃんと解き直しましょう。









