6月のテストシーズンにおける中学生のテストの点数と宿題の合格状況の結果がある程度まとまったので、報告します。
下グラフは、期末テストの合計点と宿題の合格率の相関関係を表した散布図になります。相関係数は「0.79」だったので、強い相関があることがわかりました。
富塚校における宿題の定義
富塚校における宿題の定義から。
富塚校では、その日の授業の中で「丸付けした結果間違えた問題」「先生に聞いてわかるようになった問題」「解説をみてできrた問題」などの自力で解けなかった問題を、家庭学習にて再度解きなおししてくることを全体の宿題としています。これらの問題は、塾ではわかった気になっているものです。そうした問題を自力で解けるようになって初めて、実力がついたといえると考えます。
また、ただ解きなおしをしてくるのではなく、その宿題には以下の分析書いてきてもらうようにしています。
- 間違えたり、わからなかったりした原因
- できるようになるための対策
間違った事実より間違ったりわからなかったりした原因を深く掘り下げていくことで、自分自身の「わからない」の本質は何かがはっきりとしてくんじゃないかなぁと思っています。
宿題の合格についての定義
富塚校における宿題がそんな感じなので、宿題を毎回レポート形式にしてまとめてもらって提出するという仕組みをとっています。
レポート形式での提出になっているのでその日の授業における宿題の提出率がわかりますし、それぞれの生徒がどんなふうに宿題を取り組んできているかが可視化されるようになりました。
宿題の合格率は、レポート形式の宿題の取り組み姿勢と提出状況をみて、一人ひとり確認しています。
具体的には以下のようなことを基準としています。
- しっかり提出しているか
- 答えのミスなどなくやってきているか
- 原因と対策の記述があるか
- 途中式はしっかりと書いてあるか
とりあえず提出すればいいやって気持ちでやっていると、当たり前だけど合格できません。
しっかりできていない点に関しては、赤ペン先生を入れて指導していくという感じです。
宿題の合格率とテストの点数の関係
で、そんな宿題の合格率のとテストの合計点数の関係の相関を出したら、冒頭のグラフになりました。
グラフから、テストの点が高いほど合格率が高く、低いほど提出状況または適当にやっている節が強くなるという傾向が出てしまったわけです。赤い点線は、線形の近似曲線です。
卵が先か鶏が先かにはなってしまいますが、ここまで強い相関が出てしまうと、宿題を含めた家庭学習への取り組み方を改善するということは、成績アップにはかなり関係しているといえそうです。
宿題レポートを通じて家庭学習の取り組み改善
富塚校では、宿題レポートと通じて家庭学習の取り組み改善を行っています。
「提出するため」「終わらせるため」の宿題では、なかなか実力はつきません。
どういったことに自分自身のわからないの「原因」があるのか、どうすれば次からできるようになるかの「対策」を掘り下げて考えることを、繰り返し繰り返しやっていくことで、学習の取り組み方を引き続き改善していきます。