こんにちは。
ヒーローズ富塚校の鈴木です。
先日、高3生にこんなことを聞かれました。
生徒:どんな英単語帳を使うのが良い?」
いまいち何を言ってるかよくわからなかったので、質問を質問で返してみました。
私:英単語帳を作って覚えたいのか、英単語帳そのもので覚えたいのか、ーーいや、そもそも目的は何?
ここでその高3生、顔が一瞬「??」でいっぱいに。
それからしばらくたって、「もちろん、英単語を覚えるためだけど…」と。
私:学校でキクタンもらってたじゃん?それじゃダメなの?
生徒:ダメじゃないけど、いいの?
むしろ何でダメだと思うのかが気になったので、もう少し掘り下げて話を聞いてみました。彼女の話をつなげていってみると、どうも以下のことが見えてきました。
- ・クラスの友達は学校で買ったものじゃなくて自分で買ったものを使ってる
- ・志望校に合格した先輩たちも自分で買って使っていた
- ・そのことから自分で買ったものを使ったほうが良いと結論
- ・でも何を使っていいかわからないから、塾で聞こう
手段が目的になってる典型的なパターンでした。もう高3なのに手段と目的がおかしなことになってしまっているとは……(´;ω;`)
せっかくなので、もう少し聞いてみました。
私:でもさ、そもそも何のために単語覚えたいの?
生徒:ーーえ?英文読めるようにするためだけど……
私:英文読めるようにするのが目的なら、別に単語帳を使わなくても良いのでは?
生徒:?????
私:英文が読めればいいなら、いっそ洋書読んでみよう!
生徒:洋書って何!?
私:全部英語で書かれた本。
生徒:でもそれじゃ、何書いてあるかわからないじゃん。
私:ーー知らない単語は調べながら読めよ……
別に本である必要もなく漫画でも何でも良いのですが、英文を読めるようにするためなら単語を覚えることよりも、英文そのものに慣れ親しんだほうが直感力も養えます。一石二鳥です。ましてや共通試験になってからというもの、単語問題・文法問題といわれるものがなくなっています。それだったら、最初からリーディングに視点をあてていったほうが楽です。洋書にもいろんなジャンルがあるので、興味ある分野や知ってる話を入り口にして読めば、「英語だとこんなふうに表現するんだ」という新しい発見もできるかもしれません。
何も机に向かって一生懸命練習するだけが勉強ではないのです。
ヒーローズ富塚校では、生徒の様々な相談に対してその本来の目的や中身を吟味しながらアドバイスをしています。