こんにちは、個別指導学院ヒーローズ富塚校、教室長の鈴木です。
「3時間やったって言うんです」「ワークも2周してます」「ページは確実に進んでるんです」——面談で保護者の方からそう聞くたび、僕は最近、お子さんの頑張りを疑うことをやめました。疑うべきは頑張りの量ではなく、その頑張りを測る「ものさし」の方だと思うようになったからです。

「時間をかけているのに、なぜ手応えがないんだろう」
時間をかけたこと、ページを進めたこと。これはゼロよりずっと価値があります。だから僕は、そこを否定するところから話を始めません。
ただ、健康診断で「なんとなく調子が悪いです」とだけ伝えても、お医者さんは治療方針を決められませんよね。それと同じで、「頑張った」というひとことだけでは、次に何を変えればいいのかが見えてこないんです。
僕が面談で必ず確かめるのは、時間の長さではなく、「今どこでつまずいているかを、本人が言葉にできているか」です。3時間やったのに不安が消えない子もいれば、逆に3時間やったからもう大丈夫だと安心しすぎてしまう子もいます。どちらも起きます。そしてどちらも、勉強量が足りないという話ではありません。「できた」と「まだできない」の境目を、自分の言葉で引けていないだけなんです。
「頑張っているのに、どうして?」その理由が見えてきました
僕はこれを、努力の問題ではなく「翻訳の問題」だと捉えています。
たとえば部活や好きなことの場面では、子どもたちはかなり具体的に考えられています。「次はここを直す」「この練習が足りない」「本番までにこれを増やす」。ちゃんと作戦の言葉を持っていて、できなかった理由も、わりと自分で見えているんです。
でも同じ力が、勉強になると急に「とりあえず量」「とにかく時間」に変わってしまう。これは能力が足りないのではなく、その子がすでに持っている振り返る力が、まだ勉強の場面に接続されていないだけだと僕は考えています。
ここで僕が大事にしているのが、「自己管理のOS」という考え方です。自分のミスを、責める材料としてではなく、分析(デバッグ)する材料として扱う力のことです。プログラムのバグを直すときと同じで、「なんとなくダメだった」で終わらせず、「どこで、なぜ止まったのか」を一つずつ特定していく。それができると、次に同じ場所でつまずかなくなります。
何分やったかより、どこで止まったのか。何ページ進んだかより、間違えた問題を次にどう扱ったのか。「なぜそのミスが起きたのか」を言葉にできると、同じ1時間でも中身がまったく変わってきます。ここが育っている子は、内申点にもつながる「自分を評価する力」を、少しずつ自分の手に取り戻していきます。
浜松市内、特に富塚中の校区で日々面談をしていると、県学調や定期テストの点数だけを見て「うちの子は勉強に向いていない」と感じてしまっているお母さんに、本当によくお会いします。でも実際にお子さんとじっくり話してみると、部活の作戦会議ではものすごく具体的に考えられている、というケースが少なくありません。勉強ができないのではなく、まだ言葉が接続されていないだけ。そう見方をひとつ変えるだけで、僕自身、お子さんへの声のかけ方がずいぶん変わりました。
僕がお子さんと一緒にやっていること
面談のたびに、僕は根気強く、こんな問いかけを一緒に考えています。
- 今日、何ができたら前進だと言えるか
- そのミスは、なぜ起きたのか
- 次に変える行動をひとつだけ選ぶとしたら何か
最初はうまく言葉にできない子がほとんどです。「わからない」「なんとなく」で止まってしまう。それでいいんです。僕はそこで急かしません。答えを教える代わりに、「今日、一番手が止まったのはどこだった?」というくらい小さな問いから始めます。
何度か一緒に考えるうちに、少しずつ自分の言葉で振り返れるようになっていくお子さんを、僕はこれまでたくさん見てきました。時間をかけて頑張れる力は、もうその子の中にちゃんとあります。あとは、その力を「現在地を測る力」に翻訳してあげるだけなんです。
一人で抱え込まなくて大丈夫です
「あんなに時間をかけているのに」「叱ってもやらない」——そんな状態が続くと、お母さん自身も、これ以上どう関わればいいのか、わからなくなってしまいますよね。でもそれは、関わり方が間違っているからではなく、単純に「頑張りを測るものさし」が、今のその子に合っていないだけ、ということが本当に多いんです。
もしよろしければ、一度僕とお子さんの「頑張り方のクセ」を、一緒に見させてもらえませんか。無料の学習相談では、いきなり勉強の話を詰めることはせず、まずお子さんが今どんな基準で自分の頑張りを測っているのかを、一緒に探すところから始めています。
「頑張っているのに伸びない子」ではなく、「頑張りを、まだ正確な現在地に翻訳できていない子」。そう見方を変えるだけで、ご家庭での関わり方も、お子さんとの日々のやりとりも、驚くほど変わっていきます。焦らず、まずは今の頑張り方を一緒に整理するところから、始めてみませんか。









