皆さんは、普段どのように勉強していますか?
教科書を何度も読み返す、ノートに重要なことを書き写す、ひたすら問題を解くなど、人によってさまざまな勉強方法があると思います。
もちろん、勉強時間を確保することは大切です。しかし、同じ時間勉強していても、やり方によって知識の身につき方は変わります。
「毎日勉強しているのに、なかなかテストの点数が上がらない」「勉強したはずなのに、テストになると思い出せない」と感じている人は、勉強時間だけでなく、勉強のやり方を見直してみるとよいかもしれません。
今回は、日々の勉強に取り入れてほしい8つのポイントを紹介します。
① 思い出す練習をする
皆さんは、教科書を何度も読み返したり、ノートをきれいにまとめたりするだけで勉強を終えていませんか?
もちろん、教科書を読んで内容を理解したり、ノートにまとめたりすることも大切です。しかし、それだけでは、実際にどれくらい覚えられているのか分かりません。
そこで大切なのが、何も見ずに、自分の頭で思い出す練習をすることです。
例えば、英単語を10個覚えたら、教科書や単語帳を閉じて、日本語の意味を見ながら英単語を書いてみましょう。数学であれば、解き方を確認した後に解説を閉じて、もう一度自分の力で解いてみます。理科や社会なら、学習した範囲について、覚えていることを何も見ずにノートに書き出してみるのもよい方法です。
思い出せなかった部分は、まだ十分に身についていない部分です。もう一度確認し、再び思い出す練習をしてみましょう。
ただ読み返すだけでなく、自分の頭から知識を取り出す機会をつくることが、覚えたことを使える知識にしていくためのポイントです。
② 日を空けて復習する
テスト前に一気に勉強して、覚えたつもりになったのに、数日後には忘れてしまった経験はありませんか?
人は、一度覚えたことでも、時間が経つと忘れてしまうものです。そのため、一度の勉強ですべてを完璧にしようとするのではなく、日を空けて何度も復習することが大切です。
例えば、月曜日に英単語を覚えたら、その日のうちに確認するだけでなく、火曜日や数日後にももう一度確認してみましょう。数学で解けなかった問題も、その日のうちに解き直して終わりにするのではなく、翌日や数日後にもう一度挑戦してみるとよいでしょう。
一度に長時間勉強することも必要な場面はありますが、覚えたことを忘れかけた頃に繰り返し復習することで、知識を定着させやすくなります。
大切なのは、一度勉強したことをそのままにしないことです。
日々の宿題に加えて、以前に学習した内容を少しずつ振り返る習慣をつけてみましょう。
③ お手本を見てから、自分で解く
数学や理科の問題で、解説を読めば理解できるのに、いざ自分で解こうとすると手が止まってしまうことはありませんか?
これは、解説を読んで理解したことと、自分の力で解けることが必ずしも同じではないためです。
特に、初めて学ぶ内容や難しい問題では、いきなり自力で解こうとするよりも、まずはお手本となる解き方を確認することが大切です。
例えば、数学の方程式の文章題であれば、解説を見ながら「なぜこの式になるのか」「なぜこの計算をするのか」を確認します。その後、解説を閉じて、同じ問題を最初から自分で解いてみましょう。
さらに、解き方が似ている別の問題にも挑戦してみると、理解できているかどうかを確かめられます。
ここで気をつけたいのは、解説を見ながら答えを書き写すだけで終わらせないことです。解説を読んで分かったつもりになっても、自分で再現できなければ、まだ十分に身についていない可能性があります。
お手本を見て理解する、自分で解いてみる、解けなければもう一度確認する。 この繰り返しを大切にしましょう。
④ 間違いの原因を見つけて、解き直す
問題を間違えたとき、答えを赤ペンで書き込んで終わりにしていませんか?
間違えた問題には、自分が苦手としている部分や、理解が不十分な部分を知るためのヒントがあります。そのため、間違えた問題こそ、大切にしてほしいと思います。
例えば、数学の計算問題を間違えた場合、原因はいくつか考えられます。
- 公式や計算のルールを覚えていなかった。
- 計算の途中で符号を間違えた。
- 問題の意味を正しく理解できていなかった。
- 解き方は分かっていたのに、焦ってミスをしてしまった。
このように、間違えた原因によって、次に取り組むべきことは変わります。
公式を覚えていなければ、公式の意味や使い方を確認する。符号のミスが多ければ、途中式を丁寧に書く。問題の意味が分からなければ、教科書に戻って基本から復習する。
そして、原因を確認したら、必ずもう一度自分の力で解き直しましょう。
間違えた問題を解けるようにすることは、同じ種類の問題で再び間違える可能性を減らすことにつながります。
テストの点数を伸ばすためには、新しい問題をたくさん解くことだけでなく、一度間違えた問題を、次は自分の力で正解できるようにすることも大切です。
⑤ 途中式や考え方を言葉にする
問題を解いているとき、自分がどのように考えているのか、きちんと説明できますか?
特に数学では、答えが合っているかどうかだけでなく、そこにたどり着くまでの考え方も重要です。
例えば、数学の文章題で式を立てるとき、「なぜこの式になるのか」を自分の言葉で説明してみましょう。
「問題文に合計の金額が書かれているから、2つの金額を足す」「求めたいものが分からない数だから、文字を使って表す」というように、考えた理由を言葉にしてみるのです。
英語でも同じです。英文を読んで、なぜその訳になるのか、どの単語がどの意味に対応しているのかを説明してみると、理解が深まります。
自分の考えを言葉にしようとすると、曖昧に理解していた部分や、説明できない部分に気づくことがあります。
最初から完璧に説明できる必要はありません。まずは「なぜこの式になるのか」「なぜこの答えになるのか」を、自分なりの言葉で説明することから始めてみましょう。
説明できるようになることは、内容を理解できているか確認する一つの方法です。
⑥ 基本ができたら、違う種類の問題を混ぜて解く
問題集を解くとき、同じ種類の問題を続けて解くことが多いと思います。
もちろん、同じ種類の問題を繰り返し解いて、基本的な解き方を身につけることは大切です。しかし、基本ができるようになったら、違う種類の問題を混ぜて解く練習も取り入れてみましょう。
例えば、数学のテストでは、どの問題も「これはこの公式を使いましょう」と教えてくれるわけではありません。自分で問題を読み、どの知識や解き方を使えばよいのか判断する必要があります。
同じ種類の問題を続けて解いていると、直前に解いた問題と同じ方法を使えばよいと考えやすくなります。一方、異なる種類の問題を混ぜて解くと、問題ごとに解き方を判断する練習になります。
英語でも、単語だけ、文法だけと分けて学習する時間に加えて、単語や文法、長文読解などを組み合わせた問題に取り組むと、学んだ知識を実際に使う練習になります。
ただし、まだ基本的な解き方が分からない段階で、いきなり難しい問題をたくさん解く必要はありません。
まずは一つひとつの解き方を理解し、基本問題が解けるようになってから、少しずつ異なる問題を混ぜてみましょう。
⑦ 図や表、言葉を組み合わせる
勉強するとき、文字だけで覚えようとしていませんか?
内容によっては、図や表、イラストなどを使うことで、情報の関係が分かりやすくなることがあります。
例えば、数学の文章題であれば、問題文を読むだけでは状況が分かりにくいことがあります。そのようなときは、図を描いて、分かっている数量や求めたい数量を書き込んでみましょう。
理科では、実験の流れや物質の変化を図にまとめる。社会では、歴史上の出来事を年表にしたり、地理の情報を地図に書き込んだりする。英語では、英文の構造を整理して、主語や動詞などの関係を確認する。
このように、学習する内容に合わせて、図や表と言葉を組み合わせることができます。
大切なのは、ノートをきれいに作ること自体を目的にしないことです。色をたくさん使ったり、時間をかけてまとめたりすることよりも、自分が理解しやすくなるように整理することを意識しましょう。
教科書の内容をそのまま書き写すだけでなく、自分なりに図にしたり、言葉で説明したりすることで、内容のつながりが見えやすくなることがあります。
⑧ 勉強する内容を小さな目標に分ける
「今日は数学を勉強しよう」「英語を頑張ろう」と思っても、何から始めればよいか分からず、なかなか勉強に取りかかれないことはありませんか?
そのようなときは、勉強する内容を小さな目標に分けてみましょう。
例えば、「数学を勉強する」という目標だけでは、何をどこまで進めればよいのかが曖昧です。
そこで、「数学のワークを4ページ進める」「間違えた問題を3問解き直す」「英単語を10個覚える」というように、具体的な目標に変えてみます。
目標が具体的になると、何をすればよいのかが明確になり、勉強を始めやすくなります。また、目標を達成できたときには、自分がどれだけ進められたのかを実感できます。
テスト勉強でも、テスト範囲を一度にすべて終わらせようとするのではなく、今日は数学、明日は英語というように、教科や内容を分けて計画を立てるとよいでしょう。
ただし、最初から無理な計画を立てる必要はありません。自分が実際に取り組める量を考え、少しずつ目標を達成していくことが大切です。
小さな目標を一つずつ達成していけば、最終的には大きな目標にも近づいていきます。
まとめ:自分に合った勉強法を見つけよう
今回は、勉強の効率を高めるための8つのポイントを紹介しました。
- 思い出す練習をする
- 日を空けて復習する
- お手本を見てから、自分で解く
- 間違いの原因を見つけて、解き直す
- 途中式や考え方を言葉にする
- 基本ができたら、違う種類の問題を混ぜて解く
- 図や表、言葉を組み合わせる
- 勉強する内容を小さな目標に分ける
すべてを一度に実践する必要はありません。まずは、自分ができそうだと思ったものを一つ選び、普段の勉強に取り入れてみてください。
例えば、今日から「間違えた問題は、答えを写すだけでなく、必ず自分で解き直す」と決めるだけでも、勉強の取り組み方は変わります。
勉強は、ただ長い時間机に向かえばよいというものではありません。何を学び、どこが分からず、どうすればできるようになるのかを考えながら取り組むことが大切です。
思うように成績が伸びないときは、努力が足りないと決めつけるのではなく、勉強のやり方を見直してみましょう。
日々の小さな工夫の積み重ねが、知識の定着や問題を解く力につながっていきます。
自分に合った勉強法を見つけ、少しずつ実践していきましょう!










