【先生が受験期に出会った「勇気をくれた言葉」と「心を支えた音楽」】
こんにちは。今日は、私が受験生だったときに心を支えてくれたある動画と、何度も聞いた思い出の曲についてお話ししたいと思います。
勉強って、とても孤独で、なかなか結果が出ないと「自分はダメなのかな」って思ってしまうこと、ありますよね。私もそんな時期がありました。今日は、そんなときに出会って救われた体験を、みなさんにも伝えられたらと思っています。
https://www.youtube.com/watch?v=bAx2JcAQBEU&si=jiWdhGKm7zKu8Wxd
■ 勉強がつらかったあの時、出会ったおじいさんの話
私は正直に言うと、受験生としてのスタートがとても遅かったです。
部活を引退しても、しばらくは遊びに夢中で、気がついたら周りのみんなは本格的に受験勉強を始めていました。私はというと、夏休みが終わるころにやっと勉強に本腰を入れ始めたくらい。
当然、模試ではまったく結果が出ませんでした。塾でも周りとの実力の差が大きく、焦っては落ち込む…の繰り返し。時には現実から目をそらすように塾を休んでしまうこともありました。
そして、家では両親にも心配され、時には厳しい言葉もかけられました。心が押しつぶされそうな毎日。そんなとき、偶然見つけた一本の動画が私の心を救ってくれたのです。
その動画には、外国人の高齢の男性――いわゆる“おじいさん”が登場していました。
彼は若い頃、とても大変な環境で生きてきた人でした。17歳の時、ほとんど文字も読めなかったそうです。それでも、そこから3週間かけて196ページの本を一冊読み切り、人生を変える一歩を踏み出したというのです。
「今すぐ大きく変われなくてもいい。少しずつでいい。だけど希望を捨てないでほしい。」
そう話すおじいさんの目は優しく、でもとても強く輝いていました。
私はその言葉にハッとしました。
「他の誰かのためじゃない、自分の人生を自分の力で変えていくんだ」――そう思えたのは、その動画のおかげです。そこからは、少しずつでも前に進もうと、また机に向かう気持ちが戻ってきました。
■ 努力を押しつけない「等身大の応援ソング」
https://www.youtube.com/watch?v=J3PTrz_Ngko
そんな私のもう一つの支えになったのが、音楽です。
特に、受験期に何度も何度も聞いていた曲があります。それが 秋山黄色さんの「ナイトダンサー」 という曲です。
この曲のすごいところは、「才能がないとダメだ」とか「努力すれば必ず報われる」といった極端なメッセージではなく、「今の自分ができることを、等身大でがんばってみよう」という温かいメッセージが込められていることです。
受験って、自分と向き合う時間がとても長くて、つい自信をなくしてしまうもの。
そんなとき、ナイトダンサーを聴くと、「うまくいかなくても、自分のペースでがんばればいいんだ」と、どこか気持ちが軽くなりました。
応援ソングというわけではないのですが、だからこそ、そっと背中を押してくれるような存在でした。特に、模試の前日や受験当日の朝、会場に向かうバスの中で聞くこの曲は、私の気持ちを切り替えてくれる大切なスイッチでした。
■ みなさんへ伝えたいこと
今回お話ししたのは、私自身が心から悩んだ経験、そしてそこから少しだけ前を向けるようになったきっかけの話です。
今この文章を読んでくれている小学生や中学生のみなさんの中にも、もしかしたら「自分には無理かも」と感じている人がいるかもしれません。
でも、覚えておいてほしいことがあります。
がんばるタイミングは、人それぞれでいい。
たとえ今がうまくいっていなくても、努力は必ず意味を持つ。
そして、どんなに小さな一歩でも、前に進んでいれば、それは立派な成長です。
私も、遅れたスタートから必死にがんばって、自分の道を切り開いてきました。
みなさんも、自分の人生を生きるために、「ちょっとずつ」でいいから、動き出してみてくださいね。
それではまた、次回のブログでお会いしましょう。