中学生・高校生の皆さん
どうすれば国語、特に現代文の点数をアップすることが出来ると考えているでしょうか。
今日、紹介する勉強法や問題の解き方は、あくまでも中学生・高校生の皆さん向けのものになります。小学生向けではありません。
実は私も中学生の時と、高校生の時は、現代文のテストの点数は悲惨でした。なぜ悲惨だったお前が偉そうに勉強法など語るんだと思われる人も多いと思いますが、悲惨だったからこそ間違ったやり方がわかるのです。
私の点数が劇的に上がったのは浪人生活を送って、予備校の先生に問題の解き方を教わったことがきっかけになります。
では、具体的な中身を語ります。
皆さんの中には、国語の先生から、国語の成績を上げるには「筆者の気持ちになる事」「筆者の気持ちを考える事」「筆者の気持ちに寄り添う事が大切である」という事を教わった人も多いのではないでしょうか。
実はこれ、正しくはあるのかもしれませんが、基本が出来ていないうちにこのやり方をベースに問題を解くと、はっきりいって悲惨なことになります。
私自身がこの悲惨な体験を実際にしました。
では何故悲惨なことになるのかですが、考えてみれば当たり前のことです。
算数や数学に置き換えて考えてみて下さい、掛け算や割り算もまともにできない小学生に、いきなり方程式を教えて解けるでしょうか。絶対に解けるわけはありません。
小学校で習う算数を解けるようになり、初めて方程式を解く事が出来るのです。
国語でもこの事が当てはまります。国語の先生は、国語が得意です。文章も正しく読み解く事が出来ます。正しく読み解けるからこそ、「筆者の気持ちに寄り添えたり、考えたりすることが出来るのです。」
国語が苦手な子の場合、文章を正しく読むことが出来ていません。当たり前の話ですが、正しく読めてもいないのに、筆者の気持ちに寄り添えたりすることなど絶対に出来るわけがありません。気持ちがわからなければそれでもかまわないのですが、ひどい場合は、筆者の思いそのものを間違えて捉えてしまうなんて言う事もざらに生じます。
だからこそ、国語の勉強をするうえで大切なのは、どうやって正しく文章を読み、理解するのかという事なのです。
問題を解くうえでの大前提は、国語の答えは、必ず文章中に書いてあるという事です。書いていないことが答えになる事は絶対にありません。これは絶対です。
いや行間を読み込んで考える事が大切だと思ったあなた、その考えは捨ててください。何も書いていない行間をどうやって読み解くというのでしょうか。私たちはエスパーではありませんので、書いていない事は読み解く事は出来ないのです。
数学や英語は、当然ながら答えは問題用紙には書いていません。書いてあれば、解けて当たり前です。しかし現代文の場合は、必ず問題用紙の本文の中に答えが書いてあるのです。
現代文の問題を解く作業とは、本文の中にある答えという宝を探し出す。そんなゲームだと思ってもらえればそれだけでも点数アップにつながると思います。
本文の中にある答えを探し出すためには、代名詞を正しく把握することが大切になります。
代名詞とは、「彼」とか「彼女」とか、「それ」とか「あれ」といった指し示す言葉ですが、この代名詞が指し示す言葉を正しく把握していないと文章を間違って理解してしまう事になります。
私が当時教えてもらった勉強法に代名詞に線を引き、その代名詞の指し示す言葉を矢印で示すというものがありました。
えー、そんなこと簡単に出来るよと思っているそこのあなた、断言してもいいです。あなたは代名詞の指し示す言葉を正確に把握していません。一度やってみて下さい。慣れないうちは正直結構難しいです。
これを正確にかつスピーディーに出来るようになるだけで国語の点数は結構上がります。
国語が苦手でどうやって勉強したらわからないと思っている人はぜひ一度試してみて下さい。