「中一ギャップ」
小学生を6年間やり、その間家庭学習は主に「宿題」です。テストは各単元の終わりに行います。ほとんどの生徒は、テストで高得点。評価は、「よく出来る」。
さて、中学になるとどうなるのか?
テスト前の勉強などほとんどせずとも、良い点数が採れてた小学時代。中学になれば、多少は大人になった気分もあり、しかも前もってテストの告知「テスト発表」が一週間前に出されます。なので、今までしてこなかった教科書を家で開くとか、学校のワーク類をするとかの行動が出ます。学校からは、提出課題も指定されるのでそれでテスト前の学習となるでしょう。
しかし、小学時代と違い中学では「採らせないテスト問題」が出されます。テストの点数で評価されますので、難しく作る必要があります。それぞれの学力を評価するために「試す問題」が出されます。これが本来のテストの意味となりますし、今後入試もこの傾向で進んで行きます。
小学生なら、授業をしっかり聞いてたら点数が採れる。しかし、中学ではそれだけでは採れません。では、提出課題をしっかりやり込めば採れるのか?いいえ、それでもせいぜい40点から50点しか採れません。
中学では、もう自己責任の世界です。自分でどんどんやり込んでいくスタイルになります。自立して学習していく事が出来ないといけなのです。
どっこい、新中1生はそんな事知りませんし、学校の先生がそこまで指導しません。まして、初めの中間テストは易しく作られていて、普通に授業を聞いて覚えていれば五教科350点以上にはなります。
そこで勘違いするんです。「なんだ~中学って大したことないし~~」・・・
次の期末テストには副教科も含まれてきます。初めと同じ感覚でテキトウになるんです。中間テストでそこそこ採れたから、今回も採れるだろう?って思い込んで、結局何の対策もせず課題だけをやって終わる。
出てきた点数は、一教科40点ほど。
そして夏休み。休み明けの宿題テストも40点代かそれ以下になる。二学期も同じような学習スタイルなので、当然更に落ちる。
ここでひとつ重要な事は、内申点はテストの点数でも決まるのです。その内申点は、高校入試で使用されます。テストの点数を確保して内申点を上げておかないと、先の高校入試でその内申点の積み重ねが当日の入試試験の点数と合算されて合否が決まる仕組みなのです。
高校入試は、弱肉強食の世界。
その時を有利にするのは、常日頃の中間・期末テストと実力テストなのです。
そんな事、新中1生が身に染みて知り尽くしているだろうか?
中1ギャップとは、あまりにも違う学校のテストの在り方に気付かずに、小学生と中学生の大きなギャップに翻弄されてしまい、結局どうにもならなくなる事象です。
それを回避するには!
4月からのゆっくりした授業に慣れつつ、テストの点数の採り方を身につけていく。日々の学習も出来るように習慣化する事。テスト前には、テストの対策学習をする事。提出課題は、日々進めておく事。
そして中間テストでは、五教科400点以上にする事。
なのだが・・・・
・・・・・・
しかし今年、中1ギャップを乗り越える術が採れません。
コロナの影響で休校になり、肝心の学習する力を養う「学習力」をつける事が出来ないまま、わずか一ヶ月で期末テストに突入します。
中学の学習方法を会得する事もなく、小学生の学習方法のまま期末テストです。多分、範囲は狭いかもしれませんし、誰もが採れる問題が出されるかもしれません。しかし、二学期以降の学習に大きく響いていきます。
それだけではなく、高校進学ももうすでに決まって行くのと同じことになります。
高校入試に使う内申点の集計はすでに始まっています。
来月の一回の期末テストだけで、一学期の内申点が決まる。
「点数を採らないと、内申点のアップはない」
大阪府は、すでに「絶対評価」になって数年が経っています。
点数で決まる!
お問合せ、ご相談は随時行っております。お気軽にお電話ください。
無料体験実施中!
明日に、期待!