赤池校の皆さん、こんにちは。
さて、いよいよ学校での分散授業が始まり、生徒たちも久しぶりに友達に会えてうれしそうです。
先日初めて、神戸と名古屋に住む大学時代の友人と「オンライン飲み」というものをしました。
このオンライン飲み会、というのは今でこそコロナの影響でメジャーな言葉になりましたが、5年ほど前から特に若者の間で既に開催されていました。
元々は、「上司にお酌したり気を使わなくていい」
「飲まないのに自分も飲み放題の料金だ」
「自分は食べないのに割り勘が納得いかない」などの理由で若者の居酒屋離れが飲食店では問題になっていたのです。
僕は元々大手の経営コンサル会社に勤めていました。
世の中の世代間のニーズやウォンツの情報などはよく調べていましたので当時から若者がこの「オンライン飲み会」を開催していたことは知っていました。
そこで居酒屋は若者向けのコンセプトではなく、ターゲットを40代~50代に絞って展開し、関東には立ち飲み屋やちょい飲み屋が多くあるのです。
また、この世代は人数も多い世代ですからこの世代をターゲットにした商品やサービスは多いのです。
座ってがっつり飲み会をやる、というお店ではなく、サラリーマンが単価が安くても毎日一杯ひっかける、というコンセプトの方が客の回転率も客数も稼げるからです。
そうやって世代間の価値観の変化に伴って世代間のニーズが変わり、企業の業種業態サービスが変わっていきます。
ですから若者や周りの意見・ニーズを聞かない企業は衰退していってしまうのです。
今回のコロナはそういう意味で、色んなことがオンラインで出来ることが証明された一つの時代として捉えるべきです。
コロナは単なる流行病ではなく、「時代」です。
そうするとそういう時代に塾業界もどう対応していくかを考えなければならないのですが、教育はオンライン一辺倒では難しいところがたくさんあります。
何故かと言うと、何をもって教育とする、のかが不明確だからです。
数学の難しい問題を解けるようにすることも教育ですし、挨拶ができるようにしたり、身なりを整えること、コミュニケーション能力を高めることも教育だからです。
塾にそこまで求めてない、と考える保護者さまもいらっしゃるかもしれませんが、姿勢が悪い子に成績のいい子はいませんし、挨拶が出来なかったり先生の話を素直に聞けないと我流ばかりで成績が伸びません。
忘れ物が多い子や持ち物の管理ができない子はやはり学習を計画通りに進めることが苦手です。
成績を上げることは、生徒さんの考え方や管理や生活習慣の改善なくしては難しいのでヒーローズはそこまで指導します。
「元気に挨拶しよう」
「履物を揃えよう」
「机は綺麗にしよう」
「使ったものを返す時はお礼を言おう」
など基本的なことです。
全てがオンラインで解決できないことが教育であり難しいところですが、ほとんどのお子さんの場合、成績が伸びないのは能力差ではなくこういった基本的な躾です。
しかし忙しい保護者の方が躾全般を家庭内で行うこともまた難しいので、塾でも少しずつ身に付けて行ってほしいと思います。
塾選びをする際、教室見学に行かれたらまず生徒さんが騒がしくなく、黙々と勉強に集中しているか、教室内の備品が整理整頓されているか、など見てみて下さい。
(物は古くてもいいのですが、整理整頓されているか)
それが出来ていない塾はまず生徒さんの成績が上がる環境に無いと感じます。
かつて私がコンサル時代に1000社の企業に訪問した際、会社に入れば5秒で業績の良い会社か悪い会社か分かったように、成績の上がる塾はまず成績が上がる環境があり、生徒たちの振る舞いや挨拶、教室長の表情が違います。
私たち先生も、勉強だけできる先生は使い物にならない時代になっています。
いかに生徒一人一人を的確に把握し、「何が」成績が上がらない根本原因なのかをすばやく察知し、生徒が理解できるような引き出しを多く持ちながら、短期間で結果を創れる能力が必要になっています。
と、思いながら今日も元気に生徒に接しています!