「歩きながらの勉強」は……アリ!
「歩きながらの勉強」も実践してみましょう。暗記効率を高められます。
京都大学名誉教授の森谷敏夫氏によると、筋肉と脳は深く関係していて、筋肉を動かすことで、BDNFという脳や血中に存在するタンパク質の一種が増えるのだそう。BDNFは、脳の神経細胞を増やしたり記憶力や学習能力を向上させたりする働きがあります。いわゆる、「よい頭」をつくる栄養分のようなもの。座ったままだと筋肉が動かないため脳も働きませんが、歩けば筋肉が動き、脳も活性化して暗記しやすくなるのです。
京都大学出身で教育業に携わる粂原圭太郎氏も、生徒を対象に暗記に関しての実験を行なったところ、歩きながら覚えることで暗記力が高まったと伝えています。
特に、歩きながら音読をすると、より記憶に定着します。世界記憶力選手権で日本人で初めて記憶力グランドマスターの称号を獲得した池田義博氏いわく、口に出すとリズムや韻で覚えられるため、目で見るだけより記憶に残りやすいとのこと。図書館などでは難しくても、自分の部屋ならできますね。ぜひやってみましょう。