たくさんの参考書を買ったはいいものの、全て中途半端に終わってしまったという失敗を経験した人におすすめの勉強法です。本当の実力をつけたいのならば、一冊の参考書を完璧に仕上げることを基本にしましょう。
しかし、ただやみくもに繰り返せばいいのかというと、そういうわけでもありません。「1周目」「2周目」「3周目」と周数に応じて異なる勉強をすることで、学習効率がぐっとアップが期待できます。
まず、1周目はとりあえず読んでみましょう。
読んだらページ数に色を塗っていきましょう。可視化することで、どこまで勉強したかが見えるだけでなく、どんどん色がついていくことで勉強したという自信にもなりますし、次々色を塗って達成感を得ようとする気持ちから勉強への意欲にもつながります。理解度や重要度によって色分けしてみるのもおすすめ。後で見返した時に、一目で復習するポイントがわかります。
2周目に読むときは、内容を理解しながら読みましょう。
理解できたら、ページ数の横に内容を一言で書き込んでいきましょう。言葉に表すのが難しければ、章タイトルなどを参考にしてもかまいません。ただし、書き写すのではなく、自分で考え、自分の言葉に直して書き込むことが大切です。
問題集の場合は、内容ではなく、そのページにある問題の解き方あるいは考え方を書き込んでいきましょう。書き込むうちに、こういう問題はこうやって解く、ということがわかってきます。解き方がわからなくて模範解答を書き写すだけになってしまいがちな人におすすめです。
最後、3周目に本文をよく読みましょう。ここまでですでに2回読んでいるので、本当にわからないところが見えてくるはずです。最初からしっかり読み込もうとすると、わからないところが多くて途中で挫折しがちですが、すでに2回読んでいればどこに何が書いてあって自分が分からないのはどの部分、というのが把握できています。先が見えずに途方に暮れるといったことはありません。
読みながら、重要なところやわからないところにはマーカーなどで印をつけていきましょう。ここでのおすすめは、重要なところとわからないところのペンの色を変えることです。わからないところは消せるペンを利用するのも良いでしょう。勉強が進んで理解ができた段階で消します。最終的に、わからないところにつけたマーカーを全部消すことができれば完成です。