今回の歴史の人物紹介は藤原道長。
よく藤原氏と呼ばれる人物についてお話していきます。
時は平安時代、都では9世紀の中ごろから藤原氏が他の貴族を退けて勢力を強めました。
藤原氏は娘を天皇の后にし、その子を幼いうちから天皇の位に就けることで朝廷の実権を握りました。
最も藤原氏が栄えていたのは藤原道長が実権を握っていた時です。
元々、道長には有力な兄が二人おりそれほど目立たない存在でしたが、兄が伝染病により相次いで亡くなり後に道隆の子の伊周との争いに勝ち政権を掌握しました。その後4人の娘を天皇の后とし、天皇家の親戚となることで宮廷での勢力を伸ばしていったのです。
その道長が詠んだ歌でこのようなものがあります。
「この世をば わが世とぞ思ふ望月の かけたることもなしと思へば」
※望月とは満月のこと
意:この世は自分のためにあるものだ、満月のように何もかけるものはない
この歌はかなり有名で中学校のテストでも出題されることがあります。
出題のされ方は、この歌が書いてあって「望月」の部分だけ穴あきでそこに入る言葉を答える問題か、この歌の名称を答える問題(望月の歌)の2パターンですね
この単元がこれから出てくる中学1年生の生徒さんはぜひとも覚えておいてください。
では今回は以上です。