
・受験生が不安で勉強できなくなる理由
・不安で止まった頭を立て直す具体的な勉強ハック
・保護者が受験生にどう関わると逆効果になりにくいか
この記事の著者:ヒーローズ東郷校の先生東郷町の個別指導塾ヒーローズ東郷校の先生。誰にでもわかるように、そして今日から実践したくなるよう勉強法から伝え、一生役に立つ学習習慣が身につく指導を心がけています。
ヒーローズ東郷校について
やらなきゃいけないのは、わかっている。
でも、動けない。
机には向かった。参考書も開いた。
なのに、頭に入らない。
そしていちばん苦しいのは、「勉強できない自分」にまで焦りが向くことです。
ここで先に言います。
それは、甘えではありません。
文部科学省の資料では、中学生の81.2%、高校生等の84.9%が何らかの不安や悩みを抱えており、その中には学習や進学に関するものも含まれます。さらに、文科省は、誰にでも起こりうる反応として「不安になる」「気が散って学習に集中できない」「よく眠れない」などを挙げています。
つまり、受験期に不安で勉強できなくなること自体は、珍しいことではありません。問題は、その不安が頭の中に居座り続けて、目の前の勉強を止めてしまうことです。
この記事では、その状態を「脳のメモリが重くなっている状態」という比喩で整理しながら、今すぐ使える立て直し方を紹介します。
目次
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1. 受験生なのに不安で勉強できないのは、あなただけではない
受験期に不安が強くなるのは、弱いからではありません。
むしろ、ちゃんと考えている子ほど起こりやすい。
志望校が気になる。
模試の結果が気になる。
親の期待も気になる。
この先どうなるかも気になる。
これだけ気になる材料があれば、頭の中が落ち着かなくなるのは当然です。
文部科学省は、ストレスそのものは誰にでもある自然な反応であり、好ましくないストレスが続くと、気分面だけでなく、集中しにくさや睡眠の乱れ、身体の不調にもつながることがあると示しています。
問題は、不安があることではありません。
不安が、勉強の席にまで座っていることです。
2. 受験生が不安で勉強できなくなる本当の原因は、頭の中が散らかりすぎるから
ここは、気持ち論ではなく整理しましょう。
不安で勉強できないとき、頭の中ではたいてい複数のことが同時に動いています。
「このままで間に合うのか」
「今日の勉強量、少なすぎないか」
「前の模試が悪かった」
「落ちたらどうしよう」
こうした考えが次々に浮かぶと、目の前の問題に使う注意力が削られます。
たとえるなら、スマホで重いアプリを何個も開いている状態です。
端末が壊れているわけではない。
ただ、同時に動いているものが多すぎて重い。
もちろん、これは医学用語ではなく、わかりやすくするための比喩です。
でも感覚としてはかなり近い。
不安で動けない日は、意志が弱いのではなく、頭の中の処理が混線していることが多いのです。
だから必要なのは、「もっと気合いを入れる」ことではありません。
先にやるべきは、頭の中を整理して、今やることを減らすことです。
3. まずやるべきは、不安を消すことではなく「見える化」すること
不安をゼロにしようとすると、たいていうまくいきません。
不安は命令して消せるものではないからです。
先にやるべきなのは、不安の見える化です。
たとえば紙に、今気になっていることを書き出します。
英単語の抜けが多い。
数学の図形が不安。
模試の結果が頭から離れない。
最近、寝る時間が遅い。
周りと比べて焦る。
こうして書くと、不安は「なんとなく怖いもの」から「中身のあるもの」に変わります。中身が見えれば、対処しやすくなります。
文科省の資料でも、ストレスへの対処として、信頼できる人に相談すること、自分に合った対処方法を考えること、いつも通りの生活を意識することなどが示されています。頭の中だけで抱え込まず、外に出して整理することは、その第一歩として理にかなっています。
ここでおすすめなのが、書き出した不安を次の2つに分けることです。
・変えられること
今日やる勉強、復習量、寝る時間、勉強場所
・今は変えられないこと
終わった模試の点数、他人の進み具合、本番の出題
解けない問題まで抱え続けると、頭は消耗します。
だから先に、今の自分で動かせるものだけを机に並べるのです。
4. 脳のメモリを解放する勉強ハック5選
ここからは実務です。
不安が強い日に必要なのは、根性ではなく手順です。
今日やることを3つまでに絞る
不安が強い日に「全部やる」は危険です。
やる前に圧倒されて終わります。
だから、今日やることは3つまでで十分です。
英単語20個。数学1題。理科10分。そんなものでいい。
大事なのは、完璧な計画ではありません。
着手できる形にすることです。
得意科目から始める
不安が強い日に、いきなり苦手科目から入ると止まりやすくなります。
そんな日は、まず得意科目から始めてもかまいません。
理由は単純です。
得意科目のほうが最初の一歩を出しやすいからです。
まず動き出す。
そのあとで苦手に移る。
順番の問題です。
AIや紙を使って「何をやるか決める負担」を減らす
不安が強いと、「何をやるか決める」だけでも疲れます。
だったら、その負担は外に出していい。
紙に「今日やること3つ」を書いてもいい。
AIに「今から30分だけ勉強する。やることを3つに絞って」と聞いてもいい。
大事なのは、頭の中だけで抱え込まないことです。
決める負担を減らすだけで、動きやすくなることは多いです。
25分だけやると決める
不安が強い日の敵は、勉強そのものではありません。
始める瞬間です。
だから最初から2時間を目指さない。
25分でいい。
10分でもいい。
厚生労働省の睡眠ガイドは、睡眠の量だけでなく質も重要であり、睡眠に関する症状には生活習慣や睡眠障害が関わること、本ガイドを実践しても症状が続く場合は医療機関の受診が必要になりうることを示しています。状態が重い日に長時間勝負をするより、まず短く始めるほうが現実的です。
寝る前に「絶対にできる課題」で終える
不安が強い子は、一日の終わりに「今日もできなかった」で終わりがちです。
これは翌日に響きます。
だから寝る前5分だけ、絶対にできる課題を置いてください。
英単語5個でも、計算3問でもいい。
厚労省は、睡眠休養感の確保を重視しており、睡眠への不安や不調が続く場合は対処や相談が必要だとしています。夜を反省会で終えるより、小さな達成で閉じるほうが、少なくとも頭を過剰に興奮させにくい終わり方です。
5. 不安が強い日にやってはいけないこと
まず、完璧な計画を立てようとしないことです。
不安が強い日に必要なのは、きれいな計画ではなく、回る仕組みです。
次に、夜更かしで取り返そうとしないこと。
厚労省は、睡眠に関する問題が続く場合、生活習慣の見直しだけでなく、必要に応じて医療機関の受診を勧めています。睡眠を削って取り返すやり方は、長く見れば作戦として弱いです。
さらに、SNSで他人の進み具合を見にいきすぎないこと。
比較は刺激になりますが、見すぎると頭の中のノイズを増やします。
受験は、他人の勉強時間を見る競技ではありません。
自分の今日を回す競技です。
保護者が知っておきたい、受験生が不安で勉強できないときの関わり方
親としては、見ていてつらいと思います。
でもここで「ちゃんとやりなさい」を重ねると、逆効果になることがあります。
文科省は、子どものストレス反応として「不安になる」「集中できない」「よく眠れない」などを示し、周囲の大人には、話を聞く、優しく接する、いつも通りにする、といった関わりを挙げています。
親にできるのは、やる気を注入することではありません。
混線した頭を整理する手伝いです。
「今日は何を3つやる?」
「最初の10分は何から始める?」
こうした声かけのほうが、実際には助けになります。
6. それでも勉強できないときは、仕組みだけで抱えず相談先も使う
ここまでやっても、眠れない、食欲が落ちる、強い不安が続く、日常生活に支障が出る。そういうときは、勉強法だけで抱えないことも大切です。
厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、電話相談やSNS相談など、事情や年代に応じた相談窓口が案内されています。子ども向けのチャット相談や、24時間対応の電話窓口もあります。
また、国立精神・神経医療研究センターは、2023年に「こころの情報サイト」を開設し、ストレスの段階から精神疾患との境目、支援制度まで順序立てて解説していると案内しています。
一人で抱え続けるのは、強さではありません。
ただのオーバーヒートです。
7. まとめ|受験生の不安は消さなくていい。まずは脳のメモリを空けよう
受験生が不安で勉強できないのは、意志が弱いからではありません。
頭の中で気になることが増えすぎて、目の前の勉強に使う力が散っているだけです。
だから必要なのは、気合いではありません。
先にやるべきは、
整理です。
不安を見える化する。
今日やることを3つに絞る。
得意科目から始める。
判断の負担を紙やAIに渡す。
寝る前は小さな達成で終える。
全部いっぺんにやる必要はありません。
今日はまず、紙を一枚出してください。
そこに「今の不安」と「今日やること3つ」を書く。
最初の一歩は、それで十分です。
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