
・適性検査でどのような力が求められるのかがわかります。
・愛知県の傾向に合わせた勉強方法がわかります。
・家庭で意識したい対策のポイントがわかります。
この記事の著者:ヒーローズ東郷校の先生東郷町の個別指導塾ヒーローズ東郷校の先生。誰にでもわかるように、そして今日から実践したくなるよう勉強法から伝え、一生役に立つ学習習慣が身につく指導を心がけています。
ヒーローズ東郷校について
「適性検査の勉強をしたいけれど、何をしたらいいのか分からない」
これは、公立中高一貫校を考えるご家庭でとても多い悩みです。
その理由ははっきりしています。
適性検査は、私立中学のように教科ごとの知識を細かく問う試験とは少し違うからです。愛知県の県立附属中学校の選抜では、1次選抜で適性検査Ⅰ・Ⅱ、2次選抜で個人面接が行われ、適性検査は小学校学習指導要領の範囲内で、複数教科を組み合わせた内容とされています。しかも、ただ知識を問うのではなく、知識・技能を活用した思考力・判断力・表現力等を見ると明示されています。英語は出題されません。
つまり、適性検査対策で大事なのは、
「難しいことを早くやること」ではなく、
小学校で学んだことを、
資料の中で使えるようにすることです。
ここを外すと、勉強しているのに伸びにくくなります。逆にここが合えば、対策はかなり明確になります。
目次
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1. まず知っておきたい。愛知県の適性検査はどんな試験か
愛知県の県立附属中学校では、普通コースなどの多くで、1次選抜として適性検査Ⅰ・Ⅱが行われます。令和8年度の募集資料では、適性検査Ⅰ・Ⅱはいずれも45分で、1次合格者は募集人員の2倍程度、2次選抜では個人面接が行われます。
さらに、令和8年度の公式公表によると、平均点は適性検査Ⅰが受検者14.6点・合格者16.8点、適性検査Ⅱが受検者13.0点・合格者15.3点で、満点はいずれも30点です。つまり、満点勝負ではなく、簡単ではない問題の中で、崩れずに得点する力が大切な試験だと分かります。
ここから分かることは、とてもシンプルです。
適性検査では、
一部の難問が解ける子よりも、
資料を落ち着いて読み、条件を拾い、
考えをつなげて取り切れる子が強い、ということです。
2. 公開問題を見ると、何が問われているのか
愛知県の公開問題を見ると、適性検査が「ただの暗記テスト」ではないことがよく分かります。令和8年度の公表問題には、適性検査Ⅰで歴史上の人物、星座早見、楽器、天正遣欧使節などが見られ、適性検査Ⅱでは着物の使われ方、江戸時代の都市、木簡、枝条架などの題材が確認できます。
この題材の広さが意味しているのは、
「この単元だけやればよい」という試験ではない、ということです。
社会っぽい題材の中で国語的な読み取りが必要になることもありますし、理科っぽい題材の中で算数的な整理が必要になることもあります。
つまり適性検査では、
教科を分けて覚えた知識を、
場面に応じてつなげて使う力が問われています。
だから、勉強法も変えないといけません。
ここからが本題です。
3. 適性検査のために、本当におすすめできる勉強法
1. まずは「基礎を増やす」のではなく、「基礎を使える状態にする」
適性検査は小学校学習指導要領の範囲内です。
ということは、最初にやるべきことは、難しい中学受験問題に手を出すことではありません。
割合、速さ、表やグラフ、説明文の読み取り、理科社会の基本知識、言葉の意味などを、きちんと使える状態にすることです。
ここで大事なのは、「解けるか」だけで見ないことです。
適性検査に向く勉強は、
なぜその答えになるのかを言える勉強です。
たとえば算数なら、
「答えはこれです」で終わるのではなく、
「何と何を比べたのか」
「どの条件が大事だったのか」
「なぜその式になるのか」
まで言えるようにする。
国語や社会なら、
「どこを読めば分かるのか」
「この言葉はどういう意味か」
「資料のどこが根拠か」
まで言えるようにする。
この“説明できる基礎”が、適性検査では強いです。
実際、学習研究でも、単に読み直すより、自分で答えを取り出す学習や、深い説明を促す問いのほうが、理解と定着を助けるとされています。
2. 読解は「文章を読む練習」だけでは足りない。「文章と資料を一緒に読む練習」が必要
適性検査で差がつきやすいのはここです。
公開問題からも分かる通り、適性検査では題材が広く、文章だけでなく、写真・図・歴史資料・会話の流れなどを合わせて考えることが求められます。
だから、適性検査向けの読解は、ふつうの読書とは少し違います。
おすすめなのは、次の読み方です。
まず文章をざっと読む。
次に、資料を見る。
そのあとで、
「この資料は何を補っているのか」
「この会話のどこが答えのヒントか」
「何と何を比べればよいのか」
を確認する。
この読み方を普段からやっておくと、本番でかなり強いです。
具体的には、
子ども新聞の記事、統計グラフのある記事、図鑑の説明ページ、資料集の見開きページなどを使い、
「文章だけ」ではなく、文章+図表+写真+会話をセットで読む練習を入れるのがおすすめです。
学習研究でも、図やグラフなどの視覚情報と文章説明を組み合わせることは理解を助けるとされています。
3. 選択肢問題は「当てる」練習ではなく、「比べて消す」練習をする
愛知県の適性検査の正答資料を見ると、小問ごとに複数選択や組み合わせの問題があり、単純な一問一答ではないことが分かります。正答だけを見ると簡単に見えても、実際には条件を読み、複数の選択肢を比べる力が必要です。
このタイプの問題で大事なのは、
「正解を当てること」ではなく、
なぜ他が違うのかを言えることです。
おすすめのやり方は、問題を解いたあとに必ず次の3つを確認することです。
1つ目。正解はなぜ正しいのか。
2つ目。間違いの選択肢は、どこがずれているのか。
3つ目。次に似た問題が出たら、最初にどこを見るか。
ここまでやると、適性検査に必要な「選ぶ基準」が育ちます。
ただ丸つけをして終わるより、ずっと実戦的です。
学習科学でも、クイズや再テストのように思い出す学習は長期的な定着を助けるとされています。
4. 「単元別」だけでは弱い。テーマ学習を入れる
適性検査は、単元ごとに分かれた問題ばかりではありません。
公開問題に、歴史・文化・くらし・自然・道具など多様な題材が使われていることからも、一つのテーマをいろいろな角度から見る力が大切だと分かります。
そのため、勉強にテーマ学習を入れるのはかなり有効です。
たとえば、
「江戸時代」
「水」
「環境」
「食」
「地域のくらし」
「天体」
のようにテーマを一つ決めて、
文章を読む
↓
資料を見る
↓
自分の言葉でまとめる
↓
関連する計算や比較をしてみる
↓
なぜそう言えるかを話す
という流れで学ぶと、適性検査っぽい勉強になります。
これは、愛知県が示している複数教科を組み合わせた内容という方向とも合っています。
5. 復習は「読み返す」より「もう一度、自分でやる」
適性検査対策で、意外と差がつくのが復習のやり方です。
おすすめは、解説を何度も読むことではなく、時間をあけてもう一度自分で考えることです。
たとえば、今日解いた問題を、
翌日、3日後、1週間後に解き直す。
そのときに、答えを覚えているかではなく、
「何を見て考える問題だったか」を思い出す。
このやり方は、適性検査と相性がいいです。
なぜなら、本番では同じ問題は出ませんが、同じように考える場面は出るからです。
つまり、答えを覚えるより、考え方を再現できることのほうが大事です。
spacing(間隔をあけた復習)と retrieval practice(思い出す学習)は、こうした学習に有効だとレビュー論文や実践ガイドで示されています。
6. 家庭では「教える」より「考え方を言わせる」
適性検査の勉強では、家庭の関わり方もとても重要です。
とくにおすすめなのは、親がすぐに答えを教えず、考え方を言わせることです。
たとえば、
「どこを見てそう思ったの?」
「何と何を比べたの?」
「この資料は何を言っているの?」
「ほかの選択肢はなぜ違うの?」
と聞く。
これだけで、勉強の質がかなり変わります。
子どもは、自分の考えを言葉にするときに、理解のあいまいなところに気づきやすいからです。
EEFの整理でも、計画・確認・振り返りを明示的に行うメタ認知・自己調整学習は、学習効果の高いアプローチとして位置づけられています。
適性検査は、「なんとなく分かる」では足りません。
自分で考えを整理できる子が強いです。
だから家庭でも、「正解を教える場」より「考え方を言葉にする場」にしたほうが伸びやすいです。
4. 結局、何をやればいいのか。今日からの具体策
ここまでを、実際の行動に落とすとこうなります。
・毎日やること
毎日30〜45分でもよいので、次の3つを回します。
1. 基礎の確認
割合、速さ、表、グラフ、語彙、説明文の要点など、小学校内容を一つ確認する。
ただし「解いて終わり」にせず、「なぜそうなるか」を1回言う。
2. 資料つきの読み取り
新聞記事、資料集、図鑑、適性検査向け教材などで、文章と資料を一緒に読む。
「何が比べられているか」「どこが根拠か」を確認する。
3. 解き直し
前に間違えた問題を1〜2問だけやり直す。
答えではなく、考え方を思い出せるかを見る。
毎週やること
週に1回は、少し長めに時間を取って、次の2つを入れるのがおすすめです。
1. テーマ学習
江戸時代、天体、環境、地域の産業など、一つのテーマを選ぶ。
文章を読む、資料を見る、簡単にまとめる、関連問題を解く。
教科をまたいで考える練習になる。
2. 模擬的に45分で解く練習
愛知県の適性検査は45分なので、時間を区切って解く練習をする。
本番型に近づけることで、読むスピード、迷い方、時間配分が見えてくる。
5. やってはいけない勉強
最後に、遠回りになりやすい勉強もはっきりさせておきます。
難問ばかりやること。
適性検査は、小学校範囲をどう使うかが中心です。難しすぎる私立向け問題ばかりやると、方向がずれることがあります。
丸つけだけして終わること。
適性検査は、考え方の再現が大事です。解き直しをしないと力になりにくいです。
文章だけ、計算だけ、知識だけに偏ること。
愛知県の公開問題が示す通り、実際には複数の力を同時に使います。偏った勉強は本番で苦しくなりやすいです。
6. まとめ
愛知県の適性検査の勉強でいちばん大事なのは、
「何を覚えるか」より、
「覚えたことをどう使うか」です。
公式資料でも、適性検査は小学校範囲で、複数教科を組み合わせ、思考力・判断力・表現力等を見るとされています。公開問題を見ても、歴史、文化、天体、道具、くらしなど幅広い題材をもとに、資料を読み、つなげて考える力が必要だと分かります。
だから、やるべきことははっきりしています。
基礎を使える状態にする。
文章と資料を一緒に読む。
選択肢を比べて考える。
テーマ学習をする。
時間をあけて解き直す。
考え方を言葉にする。
これが、適性検査に合った勉強です。
裏技ではありません。
でも、方向が合うと、勉強はかなり強くなります。
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