「あなたはリーダー気質だね」
気恥ずかしくなってしまうような方もいるかもしれませんが言われて悪い気がする人はそう多くないと思います。言われたら私も嬉しく感じると思います。
ですが「リーダー気質」ってどういうものだろうと考えた時にパッと思いつく限りでかなりの要素が上がりますよね。
私もみんなの前に立って率先して行動することや、責任感が強くみんなを支えられることなど多くの要素が思い浮かびました。
でも今上げた二つでさえ私が感じる限り相反するように思えます。
みんなで長距離走をしている場面で考えてみましょう。
まずこういった場面で思いつくリーダーとは先頭を走ってみんなに見本を示してくれるような人ですね。「ついてこいよ」なんてセリフが似あいそうです。
次に思いつくリーダーはみんなの中心でテンションを上げてくれるムードメーカーのような人ですかね。「この中で誰が一番早いのか競争しようよ」みたいなことを言っていそうです。
後は脱落してしまいそうな人に声をかけて無理がないように促してくれる人もリーダーらしいですよね。「大丈夫?辛かったら無理をする必要はないからね。」私がこんなことを言われたら泣いてしまいそうになります。
私はそれぞれがリーダーのように感じますがこの場合だと同一人物が同じように振る舞うことができるでしょうか?
みんなのケアをして、なおかつモチベーションを保ち、更にお手本になるように行動してくれる、長距離走でここまでやるには無尽蔵のスタミナを要しそうです。
だったらそれぞれの役割を別人物が行なった方がしっくりきませんか?
ここから私は「リーダー気質」とは人によって違うものではないかと思います。
学校や部活動で「キャプテン」や「まとめ役」みたいなことを任されることもあるとは思います。
そんな時に「向いていない」「他に適任者がいる」なんて考えてしまうことも分からなくはありません。
何かを決める時などに自ら意見を出して選択を取ることも、多数決をとりまとめることも、乗り気でない人間から意見を吸い上げることもしなくていいです。
何もやらなくてもいいわけではなくこういったまとめ方でなくてもあなただけのまとめかたがあるはずです。
つまりは誰もが誰とも似ていないリーダーなのです。
そして誰もがリーダーの才能は持っているのです。
そんなことを特別番組に出ていた高校球児をみて考えていました。
今後こちらを読んでくれた方にリーダーをしなくてはならない場面が巡ってきた時、思い出していただけたら幸いです。